takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

行き過ぎた個人主義?

2005-01-26 20:40:06 | 社会
 今の子どもたちの荒れや、社会性の低下、規範意識の低下、性の乱れ、モラルの低下、行き過ぎた個人主義などを戦後民主教育や憲法・教育基本法のせいだとする論調がありますが、そういう論調に対して拒否反応を示してしまいます。それっていつの時代も言われる「最近の若い者は」という言い方と似ているような気がしていやだし、戦前の国家に命を捧げ言いたいことも言えないような時代に戻りたくはありません。
 今現役で教育現場にいる人は全員戦後の民主教育で育った世代だし、新人類などと言われた世代は親になり、団塊の世代には孫ができています。戦後の民主教育が悪いとしたら世の中の殆どの人が悪い人になってしまいます。そして団塊の世代を育てたのは教育基本法を改正しようとしている人たちが憧れてやまない教育勅語と修身で育てられた人たちであることも忘れてはならないと思います。
 戦後民主教育と同時に高度経済成長が日本の繁栄を支えました。しかし物質的に豊かになったもののその代償が子どもの荒れやモラルの低下にあらわれているのではないかと思うのです。つまり大人が仕事優先で子育ての重要性に目をつぶって拝金主義を突き進んだ結果ではないでしょうか。
 子どもだけでなくその親もそのまた親もモラルが低下し、誰かのために何かするとか互助とか共同とか連帯とか自分にとって得にならないことを排除する雰囲気や、自分さえよければそれでいいという考え方がひろがり、子どもたちに対してダメなものをダメと言える自信をなくし、うすら笑いでその場をごまかす大人たちが悪いのかもしれません。そんな社会の中で学校だけが道徳教育に力をいれても、きれい事ばかりの「心のノート」を使っても、益々社会とのギャップがひろがるばかりで虚しくなってしまいます。
 大変だけれど大人たちが、仕事よりも自分の子どもも含めた子どもたちに対して、ちょっとはみだしそうになったら叱るところは本気で叱り、子どもと同じ目線で会話をし、大人自らがマナーやモラルを守る後ろ姿を子どもたちに見せていかなければどうにもならなくなってしまうと思うのです。
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