美しき日本の面影CD

　この国の風土の持つ美しい季節感をとおして、この国の人々の心を歌おうと思ったそうである。そしてこの美しい国に住む美しい人々が本来の心を思い出せはしないかと。古き良き人情や郷愁が感じられる１枚だった。
　中でも「鉢植えの子供」とオーケストラで歌う「天然色の化石2006」が良かった。

　「鉢植えの子供」のライナーノートにいいことが書いてあったので引用しておきます。

　ゆがむなという方が酷だ。
　昔の子どもたちは広い森に放し飼いだったが、いまのこどもたちは鉢植えの植物なのである（但しその分強い毒を心に秘めた）。
　子どもたちを解放しよう。
　子どもたちの目を開こう。
　生きるということの楽しさと苦しさと、悲しさと、面白さを伝えよう。
　そうしたらその時に僕たち大人たちも、いつの間にか自分自身も小さな鉢植えになっていたことに気づくに違いない。
　鉢を出よう。