ミートローフうまかった

　今日の給食は４学年が宿泊学習でいないこともあって、つまり食数が少ないこともあって手の混んだおかずだった。既製品は牛乳だけで他は全部手作り、そしてメインのミートローフは味も焼き具合もよくてうまかった。今日の残滓は少なかったことだろう。３月まで勤めていた学校では毎日こんな感じだったが、物的・人的な条件の違いからなかなか同じようにはいかないようだ。

　調理員さんに「今日のミートローフおいしかったですよ。」と正直に言ったら「ありがとう」「がんばります」と答えてくれたが、みんな毎日できるわけではないからあまり期待しないでほしいという表情をされた。すこしでもモチベーションの高揚につながればと思ったのだが逆にプレッシャーをかけてしまっただろうか。

　前の学校の伝説の栄養教諭は既製品をなるべく使わないのがポリシーで、納豆やふりかけなどは出たことがない。デザートもほとんど手作りだった。伝説の栄養教諭にはその他にも様々なポリシーがあって、最近では原発事故以来の子ども達の運動不足による肥満を気にしていた。一昔前のような一律に食べさせることを良しとせず、子どもひとり一人の体格や運動量に応じて食べさせるという給食における個に応じた指導を実践していた。そして給食の面から子どもの家庭の背景を思いやり、貧困問題にも向き合おうとしていたように思う。
　一方で食育に対して無頓着な教員には大変厳しく、その怒りを事務室でオレにぶつけられるから閉口した。さらに様々な時事的問題についてどう考えるかを問われることがあり、その度に触発され自分なりの考えを整理する機会を与えられた。また一緒に仕事をしたいものだが、彼女はもう１校くらいで退職だろうから、おそらくもう一緒に仕事ができることはないだろう。

　ミートローフまた食いてぇな。どうかお願いします。