屋上の防水

　ウチの学校は半年ほど前の授業参観の日に雨漏りによる天井崩落でマスコミに騒がれた経緯がある。
　しかしそれでも尚、財政難を理由に防水工事をやってもらえない。屋上に上がれば防水が切れていることは素人にでも分かるというのにである。

　先週台風の影響による長雨でまた雨漏りがはじまった。それも子どもたちがいる教室にだ。それでとりあえず効果はないだろうがブルーシートを被せて様子を見た。次の日少し晴れたので課長以下教育委員会事務局の職員数名がコーキング３０本を持って学校にやってきた。「あんたらの仕事はこういうことじゃなくて、町長に直談判し財政部局を説得し、防水工事をするための金を調達して早急に工事をすることだよ。」と言いたくなったが皆さんの気持ちは痛いほど分かったので感謝の言葉を言った。

　それで学校側も何もしないわけにも行かないので校長以下手の空いている職員５名があがってコーキング塗り塗り大作戦に参加した。何もしないよりはマシだろうというレベルではあるが一緒に作業をすることで教育委員会職員との距離が近くなった気がした。結局２５本使って作業が終了したが、来年には防水工事が入るようなのでそれまで雨漏りを防いでほしいものだ。