京都のノラちゃん
「ねこの秘密」によると、ノラネコの雄は、2〜3歳になると自分の産まれた場所、育った場所から離れ、小旅行するそうです。
将来、母親から独立して、どこかに自分の縄張りを作らなくてはならないので、周辺の様子を探りに行くのです。
それは、人間の17〜8歳の男の子がバックパッカーになって世界旅行するようなものだそうです。
小旅行は何度か行われ、自分の居場所はここにするということになれば、母親から離れて自活を始めます。
一方メスの子どもは、母親の元にとどまることが多く、母親や姉妹と共同生活する事も多いそうです。
ライオンの雌はまさに母系家族で母、伯母、叔母、娘姉妹の群れで、共同生活をしますが、ネコもその傾向があるのですね。
昔見た、チーターの生態記録映画で、母親が狩りに成功すると、どこからともなく別のチーターがやってきて、
獲物を横取りするシーンがありました。狩ったチータは、ちょっと脅しますが、すぐに譲ってしまいました。
これは、母親の縄張り近くに住む娘チーターで、母親も狩りがまだ下手な娘のために獲物を譲ってやるのだそうです。
ネコ科の動物は、母親と娘の結びつきはかなり強いみたいです。
宍塚でみた、ネコの群れはきっとこの母娘の群れだったのでしょうね。
いずれにしても、すべてのネコ科のオスは母親から遠く離れて暮らすことになるみたいです。
これは近親交雑を避けるための知恵です。
しかし、独立の準備期間にオスネコが小旅行を繰り返すのは面白いですね。