8月13日から8月17日まで、夏休みをとらせていただきます
縄文人も食べたカツオ 水族館での飼育は難しい
カツオは遠い昔から日本人となじみのある魚で、縄文時代の長七谷地貝塚(青森県八戸市)からはカツオの骨が出土している。奈良時代、税として納める海産物に、堅魚(かつお)、煮堅魚(にがつお)、堅魚煎汁(かつおいろり)のカツオ製品3種があり、16世紀の室町時代中期には鰹節(かつおぶし)についての記録が出てくる。
■漁獲量は50年で10倍に増加も高い資源水準
カツオはマグロの仲間で、知名度が高く、姿も美しいので、水族館で展示したい魚であるが、年中見ることができる水族館は非常に少ない。
東海大学海洋科学博物館で1970年に初めてマグロ類の飼育に挑戦した時、クロマグロ、カツオ、スマ、ヒラソウダ、マルソウダの5種類を飼育した。この中で、比較的飼育しやすいのがスマ。次いでクロマグロ、ヒラソウダで、カツオはマルソウダとともに最も飼育が難しかった。
その後、飼育技術が向上し、葛西臨海水族園は89年からクロマグロ、カツオ、スマ、ハガツオを飼育し、4種すべてが水槽内で産卵するようになった。そんな状況でも、カツオは最も飼いにくくて、1年以内に大半が死亡する。カツオが長生きしない理由ははっきりしないが、個人的には、カツオがほかの種類よりも遊泳速度が速いからではないかと思っている。
世界における海産魚の漁獲量を種類別に比較すると、アンチョビーが1位で、2位がスケトウダラ、カツオはそれに次いで3番目に漁獲が多い魚種である。カツオは世界各地の熱帯を中心に、表面水温が15度以上の海域に広く分布。生態が似ているので、クロマグロやメバチなどマグロ類5種と同一グループとして資源管理が行われている。
漁獲量が低迷しているクロマグロなどに比べ、カツオの漁獲はこの50年間で10倍にも増えている。2000年以降も漁獲量は安定しており、資源水準は高く、乱獲状態ではないと評価されている。資源量の減少が心配される魚が多い中で、カツオはその心配の少ない優良資源といえるだろう。
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