不思議な感覚が残る映画でした。
画面の作り方、色味だったり、アップの多さだったりが
あんまりハリウッドっぽくなくて、怖さをそそる雰囲気。
全体を通して、現実だったのか、ニナの妄想だったのか、
境界があいまいで、それも怖さアップ要因かな。
徐々に常軌を逸していくニナの表情がとてもうまい。
でも何より怖かったのは、ニナのお母さんとの関係性。
自分の果たせなかった夢を娘に託す…というのはよくあること。
でも、エリカ(ニナの母親)の場合はそれだけじゃないんだね。
もう完全に自分の所有物、というか創作物?
完全に支配しないと気が済まない。
だから、ニナが自分を超えることが心の底では我慢ならない。
娘が自分を超えること=自分の手から巣立ってしまうってこと?
主役になれなくても仕方ない、‘4羽の白鳥の踊り’でもいいじゃない。
それなら、いつまでも自分がニナの上に君臨できるから?
優しい母親だと、自分でも信じて疑ってない。
心の底にある嫉妬心には気づいていない。
「やっぱりあなたに主役はムリなのよ」
本当に娘を思っている母親ならこんなこと言わない。
そんな、母親の作った鳥かごの中で、母親の顔色を
うかがいながら過ごしてきたニナにとって、
「感情を開放する」ことはなによりむずかしいこと。
どうしたら?どうしたら?って思い詰めるうちに
精神的に病んでしまったんだね。
ニナに友だちがいたらよかったのにね。
母親に反抗する気持ちが芽生えても、
今まで他人との接触がなかったから
いろんな想いを人と共有できない。
せっかくそばに来てくれたリリーのことも
信じられなくて、被害妄想に走ってしまった。
リリー、好きだなぁ。
サバサバしてて、同性から見ても魅力的だった。
ニナがどんなに感じ悪くても、気にしないで
ほめるところはほめてくれて。
でもきっと、その魅力的なところもニナにとっては
脅威だったのかもね。
サイコホラーという表現がまあまああってるのかな?
「ニナ妄想ワールド全開」映画ね。
そういう、ストーリー的には好き嫌いはあるかもしれないけど、
ナタリー・ポートマンの変わってゆく様子がやっぱりすごいな。
最後、黒鳥の踊りを踊るニナは強気で自信に溢れてて
それまでのニナとはまるで別人だった。
あと、お母さんに対して怒ってるときの強い目。
ハッとするような、全然違う顔だった。
まさしくアカデミー賞主演女優賞もんですね。
画面の作り方、色味だったり、アップの多さだったりが
あんまりハリウッドっぽくなくて、怖さをそそる雰囲気。
全体を通して、現実だったのか、ニナの妄想だったのか、
境界があいまいで、それも怖さアップ要因かな。
徐々に常軌を逸していくニナの表情がとてもうまい。
でも何より怖かったのは、ニナのお母さんとの関係性。
自分の果たせなかった夢を娘に託す…というのはよくあること。
でも、エリカ(ニナの母親)の場合はそれだけじゃないんだね。
もう完全に自分の所有物、というか創作物?
完全に支配しないと気が済まない。
だから、ニナが自分を超えることが心の底では我慢ならない。
娘が自分を超えること=自分の手から巣立ってしまうってこと?
主役になれなくても仕方ない、‘4羽の白鳥の踊り’でもいいじゃない。
それなら、いつまでも自分がニナの上に君臨できるから?
優しい母親だと、自分でも信じて疑ってない。
心の底にある嫉妬心には気づいていない。
「やっぱりあなたに主役はムリなのよ」
本当に娘を思っている母親ならこんなこと言わない。
そんな、母親の作った鳥かごの中で、母親の顔色を
うかがいながら過ごしてきたニナにとって、
「感情を開放する」ことはなによりむずかしいこと。
どうしたら?どうしたら?って思い詰めるうちに
精神的に病んでしまったんだね。
ニナに友だちがいたらよかったのにね。
母親に反抗する気持ちが芽生えても、
今まで他人との接触がなかったから
いろんな想いを人と共有できない。
せっかくそばに来てくれたリリーのことも
信じられなくて、被害妄想に走ってしまった。
リリー、好きだなぁ。
サバサバしてて、同性から見ても魅力的だった。
ニナがどんなに感じ悪くても、気にしないで
ほめるところはほめてくれて。
でもきっと、その魅力的なところもニナにとっては
脅威だったのかもね。
サイコホラーという表現がまあまああってるのかな?
「ニナ妄想ワールド全開」映画ね。
そういう、ストーリー的には好き嫌いはあるかもしれないけど、
ナタリー・ポートマンの変わってゆく様子がやっぱりすごいな。
最後、黒鳥の踊りを踊るニナは強気で自信に溢れてて
それまでのニナとはまるで別人だった。
あと、お母さんに対して怒ってるときの強い目。
ハッとするような、全然違う顔だった。
まさしくアカデミー賞主演女優賞もんですね。