Truth Diary

地震その時

 地震発生時はサポセンでのキャリアサポート仙台の面談を済ませ、放送大学の実習室でパソコンをしていた。
 小さな揺れからだんだんと強くなり、机の下に身を隠す、転倒防止金具を付けてあった書類棚から、本がバタバタと飛び出してくる。
 この建物は、明治時代の築百年を超えるレンガ造りだ(間違いでした大正時代に造られた当時珍しい鉄筋コンクリート造りだそうです)。ニュージーランドの建物崩壊が頭をよぎる。揺れが長く続き早く治まってくれと念じるが執拗にゆれ続ける。ようやく静になったので階段を降りて屋外に出ると、職員さんや、学生の方々が避難していた。
 クルマに乗り駐車場のゲートまで来ると、停電で、ゲートが降りたまま開かない。黄色いバーをゲートから引っこ抜き、ようやく道路へ。次々と襲う余震に、路上は待避した人で一杯。カーラジオを聴きながら、携帯電話が通じないので、メールの発受信をしながら車を走らせた。
  最初にメールが来たのは東京にいる長男からの安否確認、続いて長女から、カミサンも外出先で無事だと判明し一安心。停電で信号機が停止していたので渋滞の中をようやく家に着く。家の中は惨憺たる有様で土足のまま入る。電子レンジと電気炊飯器が食器棚から吹っ飛びシンクの角に当たったらしくステンレスが凹んでいた。食器棚は倒れ、収納していたものは全て飛び出して足の踏み場もない。目方が140kg以上ある鋳物の薪ストーブが炉台の上を移動し、煙突が外れていた。
  暗くなりそうなのでなんとか住めるように片付けないといけないと、必死で散らかった物を避けてスペースを確保。水は未だ出ていたので、ペットボトルに汲み炊事の準備をした。

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