昨夜NHKのETVで伊藤若冲特集をやっていた。生誕300年にあたると言う。一昨年仙台市博物館で彼の傑作と言われる升目描きの白象群獣図を観た事がある。江戸時代中期、京都の野菜を扱う大店の家督として生まれた彼だが、生来欲がなく好きな絵を描くために40歳で家業を譲り山に籠り画業に専念した。
他の殆どの絵師のように絵を暮らしの生業とせず、名を挙げたり立身出世を望まず、どのような師にももたずに独学を貫き、自宅庭に放った多数の鶏を観察して、かの有名な郡鶏図を完成させた。また当時日本では見ることの出来なかった動物などの白象群獣図や、魚を水中で生きているがごとく克明に描く筆さばき、日本画の常識を遙かに超え、現代を遙か超えたアバンギャルドな画面は世界に誇れるものだ。
このような素晴らしい先見性を持つ絵師が江戸時代に存在した事に同じ国民として世界に誇りを感じたものだ。誰に媚びることもなく純粋無欲でネイチャーな画風は心洗われるようだ。
画号若冲の由来は禅の師であった、大典顕常が古典の「大盈若冲」だいえいじゃくちゅう”大いに充実しているものは空っぽのように見える”からとったとある。
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