入院見舞から突然の別れ、そして通夜と慌ただしく過ごした。今福島の斎場で告別式を待っている。
ご遺体安置所ここに母と一晩一緒に線香を絶やさず添い寝する、
画像はぼかし加工を加えて不快な思いをさせないよう配慮しております棺と桜の枝がマッチして故人が桜に囲まれて逝きたいとの願いが叶いました。
お通夜、受付は地元に依頼できる人がいなくて、急遽身内の孫である娘が。ご近所参列者の情報を知りえる本家の方を後見人にお願いカバーしていただき老若の最強コンビで受付係に。因みに会計も出来る人が居ないというのでしかたなく喪主である私が会計責任者を兼務、どこまでも新しづくめの葬送の儀だがやれる自信があるので引き受けた。
ばあちゃん好きだっ一杯の花に囲まれた祭壇遺影は西方浄土を見上げるかのような母の満足しきった安らかなスナップで
本葬、祖母(故人)が山繭から生糸を紡ぎ仕立てた天蚕の着物をカミさんにくださったものを、娘が引き継いで染め直しシックな着物に仕立て直したもので受付担当してくれた娘、式場が厳かで華麗に引き締まった。自分の献花の前で記念に
西方浄土ならぬ西陽に照らされた墓地で厳かに納骨をする、風もなく穏やか
葬儀期間中滞在したホテルには先祖代々の位牌を全てを持ち帰りホテルに帯同、仙台の自宅まで持ち帰る事に。一切を相続した異父弟にはまったく繋がりのない先祖からの位牌全部を持ち帰り宿泊しているホテルで並べて祭った、好みの酒で独り献杯静かに先祖を偲ぶ。
ひよんなることから、愛知と東京からお悔やみに来てくれた従妹のご婦人方とその位牌を見ながら一晩語り明かした貴重な時間だった。
せっかく遠方から参列いただいた従妹を花も見ごろの福島花見山の名所で桜見物。従妹をエスコート彼女らは私と同年と2歳年上だが健脚で全長4キロの起伏ある坂道の、お花見コース全部を歩きたいと元気なので、私は疲れた身体に鞭打って、燃料とするアルコールに馬力を借り「オ・モ・テ・ナ・シ」 精神でサービス。超喜んでくれたのが救だった。
オマケは会計掛としてお悔み袋を開けてビックリ。遠慮の要らない従妹だったので単刀直入に「入ってなかったよ」と家に帰ってから電話し伝えた。よくある葬儀のエピソードらしいが母の訃報をそれほどショックに感じて動揺してくれた証し、ピュアな感情の彼女に更に感謝。
しかし失敗は失敗、曖昧にしないで正確に伝える事が重要と私は思う主義、要らぬ気遣い不用と考えるタイプ。
もう一つは花見に出かける為ホテル室内に荷物を預かってもらいたくフロントに相談した時対応してくれた係の女子が時夕方まで大丈夫ですと言われた、一昨日は11時まで無料で預かりが午後2時まで好いとサービスしてくれたので鷹揚で親切なホテルだと安心して頼んだが、3時前に戻ったフロントで一泊分の追加請求があり、親切に対応してくれた若い係の人が対応のまずさから上司から叱られるのも目に見えているので何も言わずに、無人の宿泊代金を支払ったが、これが驚きで朝食付きで支払った前の晩の宿泊代金より2割も高額、理由を聞くと日曜日は低料金だがビジネスマンが活動する月曜からは高くなる変動料金なのだとか、一つ賢くなった。観光地とは逆な料金設定だ。
通夜から本葬と三日間式場にエンドレスで流してもらったバックグラウンドミュージックの「ア・リ・ガ・ト・ウ」の歌がづぅと離れないで耳の奥に残り続け鳴りやまない。弟の車の中でも聞こえラジオ放送で流れているのかと思ったほど、 ♪死んでからでは言えないので元気なうちに伝えます 産んでくれてありがとう 妻になってくれてありがとう叱ってくれてありがとう みんなににありがとう………♪。まさに母の常套句、いつまでも心に残る言葉のリフレイン。
これも皆様のお助けとあなたの日頃からの周りの人達に対する感謝の気持ちと声掛けのお蔭ですよ。合掌 こんな笑顔で良かったでしょうか。寅さん映画のはい「笑って!」と告別式の記念写真で寅さんが失敗し笑わせるシーンを思い出させる。暑いのでスーツは腰に巻いている
葬儀一式が滞りなく終わりこの笑顔 天寿103歳での西方浄土への穏やかな旅立ち母ちゃん良かったね
一切の仏事と花見が済んで今朝は涙雨か一切の不浄を流してくれる雨かあまりにも出来過ぎの天運まさに天寿を全うした母の感謝の気持ちが天にもつうじたのか。ありがとう かあちやんそしてさようなら
さまざまのこと
思いだす桜かな 正岡子規