日本古典から漢詩を読む会に変更になり3回目、今回は直江兼続が刊行した文選(もんぜん)から陶淵明(とうえんめい)の帰去来(ききょらい)を読んだ。
この詩は彼が四十一歳の時就任間もなく県令(県知事)を辞して故郷へ帰る決心をした時の詩だ。
この詩の頭の帰去来を「帰りなんいざ」と日本語に訳したのは菅原道真だという。
この詩全体を流れる音調(トーン)は平静でのびやか読んで実に気持ちの良い退任の辞として有名であることから、我が国でも送別会などで披露する人も多いとか、しかしそれを理解できる人が居ればのはなし、知らない人には馬に念仏であろう。今時こんな事をやるのはよほどの変わり者とは講師の辞。変わり者の集まりなのである。
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