土日放送大学で面接授業があった。講師はゼミでお世話になっている秋永先生だ。ご専門の教育社会学から「教育と格差」と題するテーマについて教育格差解消に民間事業で取り組む団体の理事長をゲストに迎えデペートやレポートのインタラクテブな学習方式で活発な意見や問題点解消策が披露され活気あふれる講義室だった。離婚などによる母子家庭などでは親がパート就業などで貧困を余儀なくされ、結果して親の経済的原因で子供が高等教育を受ける機会が成約され学歴社会のわが国では職業も制約され結果して生涯賃金も高学歴者の比して低くならざるを得ないというジレンマがある。私大か国公立大か、自宅通学か下宿寮生活科などによって学生生活費に大きな差が出てくる。また、大学卒業後の居住地移動は地方で学んだ学生が都市部に人口移動してしまい地方の行政機関で投資した優秀な人材の流出に繋がり地方行政機関の投資にブレーキを掛けている要因になっているという。一部医療関係では足止めを掛けているがそれも巧く行っているとは言い難い現状だ。国などの助成金の問題や大学の苦肉の策としての水増し入学など簡単には解決策がない現状を改めて認識させられた。
教育費の大半を公的機関で賄う欧米諸国に比べて、極端に親などが負担する我が国の教育制度は世界的に見て特異な社会現象と言わざるを得ない。民間にばかり任せておけない現状を公的に解消させるべく声を上げなければ何時までも改善されないだろう。大いに参考になった、子供の貧困、教育格差の社会課題である。
帰宅時寄り道して宮城大学近くのパークタウンタピオの電飾を見る