Truth Diary

職場の教養

 近所に住むkさんは昔会社の同僚で、20年前組合から推されて仙台市会議員になり、8月までは議会副議長だった。その彼が毎月ずっと配ってくれた冊子がある。倫理研究所で毎月発行している「職場の教養」という冊子だ。
 職場の朝礼などで当番に当たった人がその日のページを音読してその後全員で「今日の心がけ」を唱和すると言う朝礼の副読本だ。
 倫理研究所が出している本だけに組織や人間社会で役立つ道徳のお話が要約されていて、それを皆で唱和し、実行しようと全体朝礼で誓い合う事に意義がある。
 私も在職中朝礼で、時折この冊子から引用させていただき訓示めいた事をしゃべらせてもらった有難い本だった。
 昨日、Kさんが来られて議員を辞職するので、これまでお届けした「職場の教養」をお届けできないと、ことわりに来られた。あくまでも律儀な彼は、蔵王町で暮らす年老いたご両親の介護に重点を置きたいと議員生活にピリオドを打ったストイックな人である。私は4年前の選挙に同じような理由で立候補をためらう彼に、「議員は個人の事情でやっているのではないはず。市民の為なら個人の事情など云々するのは議員としての使命を放棄したようなものだ」と厳しい言葉を投げたものだが、90歳になるご両親が健康を損なわれ。子として出来る事をやりたいと言う彼の気持ちは良く理解できるようになった。
 冊子9月11日のページには「実りある空白」という事がかいてあるので引用させていただく。
 「ただせわしなく生きることが、はたして人生の真の充実につながるのか、一度立ち止まって、考えてみる必要がある。
 自分だけの時間をつくることは、長い目でみれば、一番の精神的な肥料になる。自分の培った球根が芽をふき、葉を延ばしたあと、どれだけ大きな花を咲かせるかは、過去にどの程度、実りある空白があったか、充実した無為があったかにかかっている」外山滋比古氏の含蓄ある言葉 皆で唱和 何もしない時間をつくりましょう。

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