昨日今日、高等学校の卒業シーズンだ、本日ラジオで聴いた話では、学費を未納の卒業生に対して、公立・私立の学校で対処法について、3通りぐらいあるそうだ。卒業式の出席を認めず、卒業証書を授与しない。卒業証書は渡すが、後で返却する旨を保護者に確約させたうえで、出席を許し、後で返却させる。公印の無い卒業証書を渡す。このような苦肉の策がとられていると言う。
当事者たる生徒・父兄をはじめ、恩師たる教師の気持ちは想像するだに余りある。
当の高校生にはなんの罪もないと思うと、 なんともやるせない、ただ、この問題を子供達がかわいそうとの感情論だけで、すべて卒業証書を授与せよとなると、学費を払うのがバカバカしいと考える人も出てくる。家計をやりくりして必死に納めている家庭も多かろう。難しい問題だ。
小学校の給食費の不払いでも問題になったが、経済的な能力があっても支払わないごく一部の父兄のように、確信犯は論外であるが、保護者の、急な失業など不可抗力的要素で未納になった場合は、公的年金などにも、収入がなくなった場合の減免措置があるように、就職や、進学に必須の卒業証書は授与して、それを基に飛躍の場を持たせ、しかる後に、何らかの形で返却させるようにできないか、各学校にまかせるのではなく、国のレベルで考えて欲しいと願うものである。