福島に行く機会があり、小関裕而記念館に立ち寄ってみた。小関と同じ福島県出身の歌手霧島昇との特別展が開催されていた。小関は今日開会された全国高等学校選抜野球大会でお馴染みになっている、名曲「栄冠は君に輝く」の作曲者としても、つとに有名である。
展示の説明を見て驚いたのは、大抵の作曲家は楽器のメロディーで曲を作るのに対して、彼はピアノやギターなどの楽器は一切使わずに、ただ五線譜に直接曲を書いて作曲したとのこと。
大衆に知られた歌謡曲に留まらず、幅広いジャンルの作曲を手がけ東京オリンピックの入場行進曲｛オリンピックマーチ」他、作曲総数は5000曲ほどとのこと。
東北人特有の飾らない朴訥な人柄で、永年ひた向きに作曲活動を続け、数々の名曲を世に残した。誇りに思う故郷福島の偉人である。
