焼いたシイタケは香りが何とも言えない
薪を焚きせっかく熾った火を利用しない手はない。火鉢に移し、シイタケとふぐの剥き身を焼いてみた。シイタケは生姜醤油を付けて食べると、旨かった。結婚したばかりの時、旧南郷町(今の美里町)の素封家の離れを借りていた当時(書院造りの古い隠居部屋)で、食べた時を思い出した。
障子しかない真冬の室内は、コタツ板の上のコップの水が凍るような寒さだった。仕方なくコタツから首だけ出して寒さをしのいでいた。
そんな時、ご近所から取れたてのシイタケを頂戴し、魚焼き(ロースター)で焼いて食べた時の美味しかったこと。部屋には電気コタツと小さな石油ストーブ 一台あるだけ、石油が高価で買えないので、もっぱら「亀の子」みたいに、こたつから首だけ出していたっけ。懐かしい味と香り。 昨今も石油が高いので焚き火に頼っているが、幸いカメノコだけは卒業した。早く暖かくなってほしい。