40年ほど前石巻に住んでいた頃ワカサギの穴釣りをしに仙台市西部の愛子地区にあるサイカチ沼に通った。同行した当時小学生だった子等は厚く結氷した沼でスケート遊びに興じ私は30センチ近くある氷に最初から穴を空けるのは大仕事なので誰かが空け放置した穴を見つけ持参したツルハシで氷を割り釣り糸を垂らしワカサギが食いつくのを待ったものだ。
湖面を寒風が吹き渡り、時々雪も舞う極寒の氷上に風よけで持参したテントを張り、焚火で暖をとりながらの釣りだ。
天候が良く太陽が出て気温が上がってくると氷が割れるバリバリと音が気味悪く響くが氷が厚いので沈む心配はない。
ほんの2、3センチほどの小さなワカサギを釣り上げ、氷上の穴釣して遠い道のり暗くなりかけた道路を車で石巻に向かったことが思い出される。
先日近くのスーパでワカサギを見かけさそく天ぷらにしてみた臭さみはなくカリっと香ばしく揚がつたのを天つゆを付けてビールで食したやはり期待した通りの味旨い、寒い処わざわざ遠方の沼までゆかずともスパーで手に入る何と便利な事か、釣り好きはそのプロセスが楽しいのだが。
好物のホヤのへそ、塩水につけたものと正月福島の定番イカニンジンなどが並ぶ。