Truth Diary

津波被害損害賠償判決

 昨日仙台地方裁判所で東日本大震災津波による七十七銀行女川支店行員被災者遺族による損害賠償訴訟の判決があり、傍聴に行ってきた。
 多数の傍聴人が予想され抽選券をいただいたが、結果して定員に満たず傍聴券を配布された。
 世間の関心を集めた裁判なのでマスコミが多勢押しかけ、周辺はテレビカメラの放列で異様な雰囲気のなか10時から開廷、判決言い渡し前にマスコミに10分間の撮影が許可されその後、裁判長から「原告の訴えを棄却する、理由は省略、訴訟費用は原告の負担とする」とごく短い判決文が読み上げられあっけなく幕を閉じた。
 モノの1分もかからない幕切れ。
 もの好きにも朝早く家を出て裁判所駐車場を確保し、抽選になる傍聴券を得るために9時から並んで抽選番号が印されたのリストバンドをもらい、10時の開廷まで待ち何ともあっけない幕切れ。
 支店長を含み12名が犠牲になり、そのうち3名の遺族が勤務先の七十七銀行を相手に2億3000万円の損害賠償を求めた民事裁判、はたして銀行側は地震により建屋屋上を超える津波を予見できたがどうかが争点になっていたが、予見できなかったとの判断が下された。
 石巻市の幼稚園送迎バス乗車中に津波で亡くなった園児の遺族が訴えた裁判では、原告の訴えが認められ1億8000万円の賠償を命じた判決が出されているが全く逆の結果となった。あの日から3年を迎えるというのに、賠償が認められた方も、棄却された方も実にやるせない裁判だ傷跡は深い。
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