症状
呼吸困難、発咳、運動不耐。 発育不全。 右‐左短絡性PDA:労作性後肢脱力、赤血球増加や過粘稠度合併症(不整脈あるいは右‐左血栓に関連する痙攣または突然死)。
通常、運動によって急に症状が出現する。
左頭背側心基部の肺動脈上部で、概して連続した機械様雑音。犬によっては局所的。小型犬では、雑音は胸骨柄部位まで広く聴診される。時に、左心尖部で僧帽弁閉鎖不全の収縮期雑音が平行する。猫や6週齢の子犬の雑音は明らかな連続性ではないことがあるが、長い収縮期雑音と拡張早期雑音に似ている。大きな雑音:触知可能な前胸部震顫と関連している。 動脈拍:運動亢進(水槌脈)。 心尖部が尾腹側へ変位。 頻呼吸、呼吸困難、吸気時捻髪音:左側CHFを示すことがある。 心房細動が起こる場合、強度の変わりやすい動脈拍を伴い、急激で不規則な心調律。 右‐左短絡性(「逆行性」)でのPDA所見の違い:非連続性雑音、正常動脈拍、顕著な右室拍動。収縮期駆出雑音や鼓音性、あるいは分裂性の第2音が聴取されることがある。顕著な頸静脈波がみられる。 右‐左短絡性PDAの典型的症状はディファレンシャルチアノーゼである。頭部粘膜はピンク色であるが、下半身粘膜にチアノーゼがみられる。重度の二次的赤血球増加では頭部粘膜にもまたチアノーゼがみられる。
原因
ほとんどの症例には遺伝的素因がある。
大正動物医療センター 06-6551-5106