大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

肥満

2011-11-10 12:38:32 | お腹が大きい

肥満というのは、体脂肪が病的に付いて体重が増加し、多様な代謝的、筋骨格的、あるいは生理学的異常を起こす状態をいいます。

肥満の原因

  • 動物側の因子としては加齢、去勢、運動低下は犬と猫ともに重要な危険因子です。
  • 食物管理:エネルギー要求量よりも多くの食物とエネルギーを摂取するのが最も多い原因です。過度の食物摂取は適切な飼い主の教育が不足していたり、製造業者による不適切な  食物の多給宣伝や、飼い主と製造業者の両者の味の良い食物へのこだわりが原意となることがあります。
  • 食物側の因子としては、犬では「ヒトの食事の残り物」や「おやつ」の過剰量よりもむしろ普通の食物の方が危険性が高いと思われます。猫では「高脂肪」食の摂取が危険性を高めると報告されています。
  • 飼い主側の因子:過重体重のペットの多くの飼い主は、彼ら自身が過重体重であり、家事の1つとして食物を与えている可能性があります。飼い主はペットを「家族の一員」と考えていて、ペットが好きな食物を食べられないことは不本意であると考えています。れが、往々にして、肥満の管理に必要な単純な考え方「少食と十分な運動」がうまくいかない原因になります。飼い主も獣医師も肥満の解消には長期間継続してこれらの考え方を認識し続ける必要があります。

 

大正動物医療センター 06-6551-5106  

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食糞症

2011-11-08 18:31:34 | 糞や異物を食べる

症状

  非食物の摂取(例、犬は異食、糞、猫は線維製品、プラスチック)。

  • 食糞症の場合は口臭。
  • 貧血なら蒼白、虚弱。
  • 消化不良や栄養同化不良の徴候を伴う場合は削痩。
  • 行動が神経疾患によって起こっている場合には神経学的徴候。

原因

行動上の要因

  • 住処のつくろい。
  • 草食動物の糞がないことによる転位行動。
  • 罰に対する反応行動:証拠の汚物を除去。
  • 飼い主の行動の模倣:巣の清掃。
  • 強迫。
  • 飼い主の関心を求める。

医学的要因

  • 炎症性腸疾患。
  • 小腸における微生物過多。
  • 巨大食道、食道狭窄。
  • 腸管寄生虫。
  • 甲状腺機能亢進症。
  • 糖尿病。
  • 副腎皮質機能亢進症。
  • 栄養不良:供給不足。
  • 薬物由来(例、グルココルチコイド、プロゲスチン、フェノバルビタール)。
  • 貧血:鉄欠乏他。
  • 消化不良あるいは吸収不良(例、膵外分泌不全)。
  • 飢餓。
  • 神経疾患:一次性中枢神経疾患、門脈体循環シャント。

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ヒナ鳥を拾わないでください

2011-11-04 12:28:57 | コラム

「雀のかあさん 」  作:金子みすゞ

子供が子雀つかまへた 

その子のかあさん笑ってた 

雀のかあさんそれみてた 

お屋根で鳴かずにそれ見てたた

春になると路上で ヒナ鳥がバタバタしているのを 見かけることがあります

それは飛行訓練中か 巣から落ちてしまった ヒナと思われます

すぐに拾ってしまわずに、まず怪我をしていないか、飛べる状態まで成長したヒナかを 観察してみてください

怪我をしているようなら、各都道府県の野生鳥獣保護担当窓口に連絡をして指示を仰いで下さい

怪我がなく飛べるくらいに成長したヒナでしたら、その場所から離れたところから そっと観察してみてください 近くで親鳥が見ているはずです 人の気配がなくなれば ヒナのところに戻ってきます

もしいつまでも親鳥が来ない時や 落ちた場所が車などが通る場所で 放置すると事故にあってしまいそうな場合、あるいはヒナがまだ飛べるくらいまで 十分成長していない場合は、可能であれば木の上などの巣に戻すか、それができないときは  発泡スチロールのカップ麺などの入れ物に ヒナを入れてなるべく巣に近い安全な場所を選んで置いてあげてください 

可哀想と思って保護をしても 残念ながら多くの野鳥のヒナは 衰弱死してしまいます