多聞月記

シルクドゥソレイユのドラリオンをきっかけに中国雑技、サーカス好きになったおっちゃんの月記

雑技団紹介 《重慶雑技芸術団》 重庆杂技艺术团 〜なんと今日が66周年!!〜

2017-06-02 22:15:56 | 杂技の雑記
重庆杂技艺术团、日本語だと重慶雑技団
なんと本日66周年を迎えました〜!!!ハッピーバースデー!!生日快乐!!

というわけで中国に数多ある雑技団から今日は重慶雑技芸術団を紹介したいと思います。
重慶雑技芸術団はその名の通り、重慶に本拠地を置く雑技団んで1951年6月2日に設立された
重慶技芸団が母体となっており、その後1953年に正式に雑技を中心とする組織になり
1954年12月27日に名前を現在の重慶雑技芸術団に改めました。
中国では雑技団創成期からのメンバーで長い歴史をもつ雑技団です。
名前を見た時、雑技団ではなく雑技芸術団?と思われるかもしれません。
しかしそれこそこの雑技団が特徴としてきた部分でもあります。
雑技団がまだ出来た頃に当時の団長がある方針を提示しました
《三分技术, 七分艺术》
すなわち雑技の技の技術が3割、7割が芸術
早くから雑技を単なる技としてみるのではなく、芸術的要素をより強く盛り込むことを訴え
その考えがこの重慶雑技芸術団の核として脈々と受け継がれてきました。
ですので、重慶雑技芸術団はどこよりも積極的に遊びの技術、民族舞踊、現代舞踊、演劇などなど
様々なものを取り入れていったそうです。

ではその66年の歴史を軽く振り返ってみましょう
1961年 《蹬人》《平衡造型》という2つの演目が中国の第一回芸術家代表団に加わり北欧三国を訪問
1977年 西サモア、フィジーなどに交流訪問
1981年 初めて海外のサーカスフェスティバルに参加。モンテカルロでは特別賞を受賞
1988年 17人の芸人がデンマーク、イギリスを訪問。エリザベス女王と接見。
1993年 《舞流星》《双爬杆》《蹬人》《晃板跷碗》が第3回青年雑技大会で金賞1、銀賞2、銅賞1獲得




1995年 《顶技》《地圈》《转碟》が第4回全国雑技大会で金賞1、銀賞2受賞
1996年 《顶技》モンテカルロサーカスフェスティバルで特別賞受賞
2000年《流星闪烁》全国雑技大会で金賞
2002年 朱総理とともにインドおよびベンガル地方を訪問
2008年 《感--倒立》第7回全国雑技大会で金賞および優勝、監督賞受賞

2009年 大型雑技ショー《红舞鞋》がアメリカで1年のロングラン公演
2011年 大型雑技ショー《花木兰》が世界各地で公演を行い絶賛される
2013年 第9回全国雑技大会で《梦》《励》が金賞と銀賞を受賞


2015年 中央宣伝部など12の機関の話し合いにより全国文化科学。。なんちゃらに認定される。
ごめん!よう分からんかった
2016年 「中国共産党と世界対話」にて演技を披露

重慶雑技芸術団は微信をまめに更新してくれていて、そこに記載されていた内容をもとに
少し私が年末に訪問した時の写真を加えました。
国内、海外で切磋琢磨しながら技術を磨き、そこに芸術的要素を加えて成長してきた重慶雑技芸術団。
これからの活躍にも期待大ですね。
頑張れ重慶雑技芸術団の皆さん!

撮影場所は重慶雑技芸術団で、去年の年末です。
団長が団員に一年の労をねぎらった後、一人一人をハグしていっている場面です。
めっちゃ好きになりました。

ドラリオンファンだけへのお話。
ドラリオンにダンスのコーチとしてリアンボというコーチが居たのを覚えて居ますでしょうか?
東京公演とかではベンジがステージに立てない時にヤオの代役もされてた方です。
このリアンボさん。実は重慶雑技芸術団の方です。
ドラリオンにコーチとして参加し、その後重慶雑技芸術団に戻り現在は舞台監督になられて居ます。

李连波 の名前が見えますでしょうか。
これがリアンボコーチで、上述の花木兰(ムーラン)にも演出家の1人として参加しておられます。
重慶雑技芸術団の芸術的要素をいろんなところから吸収しようとしう姿勢、
そしてドラリオンを経験したドラリオン遺伝子はこんなところでも輝いているんですね。

おまけ

十字钢丝
十字タイトワイヤー
文字にすると分かりませんが、写真で見るとすごくないですか!?
重慶雑技芸術団を訪問する前にいろいろ調べてた時にこの演目名は知っていたのですが
どんな演技が想像ができませんでした。が、超えてました。
ほんまにすごいです。
動画で見たいな〜
一応《花木兰》《红舞鞋》のDVDを頂いたので、それがいつでも見られるのは幸せです。


コメント
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