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田中がくBLOG



10月20日・午前6時15分に市役所を出発し、伊丹空港7時55分の便に乗り9時5分に鹿児島空港へ到着しました。
到着後、目的の鹿屋市役所へ向かい午後1時より視察を開始しました。
視察内容は『英語大好き事業』であります。
まず最初に 鹿屋市議会事務局次長より歓迎のお言葉を頂きその後、会派を代表して私(田中がく)がお礼の挨拶をさせて頂きました。

視察内容の説明は、鹿屋市教育委員会の方・学校教育課長、2名の指導主事が『英語大好き事業について』の説明をしてくれました。
この事業は、平成17年に「かのや英語大好き特区」として鹿屋小学校を研究開発提携校としてスタートをさせ その他に4校を推進校として研究を進めて来たそうです。
平成20年からは全小学校を特区校として、また平成21年からは特例校として文部科学省から認定を受け教育課程の標準によらない小学校英語科の研究を中学校区を中心とした「英語教育圏」を設定して進めているところだそうです。
研究推進における各指定校の役割としては、(中学校研究協力校)のサポートを受けながら教育圏内の実践・研究の推進役を担い 職員や授業の連絡・調整をし各小学校の授業や校内研修の為に講師の派遣や計画及び日程調整を行い また他の教育圏との連絡や調整を行うなどをしているそうです。
平成21年の取り組みの成果としては、英語の時間が楽しいと感じている児童が、市内全体の96.84%と高く ほとんどの児童が積極的に親しもうとする姿勢が見られ、英語好きな子どもが育まれつつあると言われてました。
課題としては、小・中合同の研究授業を通した連絡会をあまり開けなかったブロックがあったり 各小・中学校での研究授業を実施したため、担当者の出席が多くなったりしたので課程や方法等のベースを揃える必要があると言われていました。
平成22年度の事業推進計画としては、23年度からの外国語活動の必修化に向け 全ての学校の担任が小学校英語科の授業イメージができ不安を無くし 小学校から中学校へと円滑に接続させ教育課程の整備と指導の充実を図っていくことが急務であるとして さらに研究を充実させていく必要があると考えているそうです。
具体的な共通実施事項としては、教育圏内の教育方法の確立をし1単位時間の指導過程・指導方法のモデルを作り研究授業を通した連絡会を開催し、英語科指導方法の研究を進めていくそうです。
総括としては この事業を始めるきっかけが教育長の提案で英語授業を積極的に取り組む為の予算編成を市長も努力をされ、また教育委員会もその思いをしっかり取り組んで努力をされている事が素晴らしいと感じました。
約90分間の視察でしたが 今後の小学校における英語授業の在り方について かなり参考になりました。

視察終了後、市役所の方々の勧めもあり すぐ近くにある鹿屋海上自衛隊資料館を見学して一日目の視察を終了しました。

21日は鹿児島市の視察が午後2時からなので、午前中に知覧特攻平和会館へ見学に行ってきました。

当時の少年兵がしてきた苦労を考えると、自然に頭がさがります。約70分くらいの見学でしたが、今後の教育を見据えたら一度は見学に行って欲しい場所だと思います。
昼食を終えた後、《鹿児島玉龍中高一貫教育校開設事業について》を現地で教育委員会の方々に来て頂いて視察をさせて頂きました。

まず冒頭に鹿児島龍高等学校・中学校の校長先生から歓迎の挨拶を頂きその後、教頭先生・教育委員会3名の方々が自己紹介をして頂いたあと、我々の会派も順に自己紹介をさせて貰い視察を始めました。
この事業は平成9年より「国の教育改革プロブラム」公表があり、平成10年6月に「学校教育法等の一部を改正する法律」交付で(中高一貫教育の設置が可能)となり平成13年に第四次総合計画で研究推進を発表され平成16年2月の第一回市議会定例会で市長が中高一貫教育導入を発表され予算案を審議し議決をされ4月に準備室を設置し平成17年に「鹿児島玉龍中高一貫教育校開設事業」に係わる校舎改修等の工事費用の予算が審議され議決し工事を着工し、18年度から一期生が3学級で120名が入学されて今年度で5期生が入学されたそうです。
中高一貫校になるまでの玉龍高校はもともと歴史のある学校で、1期生には京セラの稲森和夫名誉会長(現・日本航空会長)が、7期生には自民党参議院議員会長の尾辻先生を輩出されていて今年が設立70周年だそうです。
鹿児島玉龍中高一貫教育校の教育理念として「文武両道の伝統を受け継ぎ、6年間の中高一貫教育を通して、真の学力向上を図り豊かな人間性や国際性を培い社会に貢献する有為な人材を育成する」を掲げてさまざまな催しをされています。
例として、桜島長距離走やサマー教育キャンプ等中高合同で実施されます。また中学生には毎朝、10分間のモジュール授業として「マス&モーニングイングリッシュシャワー」と言う題の英語の聴き取りと数字の基本問題を中心に基礎的・基本的内容の定着と学力の向上を図りレベルアップをしているそうです。またこの学校は2学期制を導入し鹿児島市内の他の学校との違いを作り特色のある学校運営をされています。
約60分間の説明の後で質疑応答の時間を作って頂きその後、校舎を見学させて頂きました。校舎を見学中に数人の生徒とすれ違いましたが、みなさん礼儀正しく挨拶をしてくれてとても気持ちいい思いをさせてくれました。
総括としては、当時の教育長が提案をして中高一貫校を作ろうと言ったそうですが、教育委員会も積極的に取り組み全員が必ず成功をさせるんだと力を合わせて頑張っている所が感心しました。特に組合へ所属している先生方が、自らの休日を返上して学校行事に出席をしても文句を言わないで努力をしていると教頭先生の言葉に耳を疑うくらいにびっくりしました。
この2日間の視察も教育を中心に行いましたが、地域による温度差が感じられ今後の参考になりました。

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