旧五千円札の肖像は新渡戸稲造である。
他言を待つまでもなく、武士道を説いた偉人。
武士道は、各国で翻訳され評価も高い。
海外が注目している日本の心。
『義』『勇』『仁』『礼』『智』『誠』・・・・。
正義を貫く。その勇気をもつ。人の恩を忘れず。礼を尽くし・・・。
誰もが知っていることだろう。
今更本稿で、現代社会・教育現場に『武士道』の必要性を記すつもりはない。
多くの方々がこれらを説いておられるのだから。
必ず実現するよう強く望む一人である。
私は、空手を今も続けている。体を鍛えるためだけではない。
心の鍛錬として、帯を締める。武道の精神を重んじてきた。
副館長の私に子どもたちが指導を仰ぎに来てくれる。
彼らの目は純粋色で美しい。
不正が罷り通り、私利私欲に走る非道な社会。新聞紙面をも支配する。
こんな社会の存在を、子どもたちに知らせたくない。
諸悪の根源は、政治にある。
正義を貫く勇気を振るいたい。武道家として。父として。男として。
そして、次の貝塚を目指すものとして。
財布の名刺入れに、旧五千円札が一枚だけ入っていた。
開いた手の中で、新渡戸稲造先生が見つめ返してくれた。
臨時収入にあらず。今の自分にはまるで、お守りのように感じた。
正しい心が通じる世の中のために、がんばろう。
その為に、身を捧げることを惜しまない。
ただ、嫁さんに、お小遣いをせびる勇気も欲しい・・・・。
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