ニュージーランドの大地でスクスク育つ植物や小さな生き物たち。その愛らしさ、強さ、楽しさを小さな庭からお伝えしています。
「“遠慮”を英語にするのは難しい」
とよく言われますが、
猫にとっても難しい
寝ていたところに
コロ
が押しかけてきて
困っているクロ
ペロペロしながら
「コロちゃん、どいて
」
と遠慮がちにお願い中
ガンとして動かないコロに
仕方なく着地するクロ
クロが寝ていたところに
またコロが押しかけてきて
たぽたぽのお腹を
ソファー代わりにして
暖を取るコロ
コロの辞書
に
「遠慮」という文字はない
去勢後しばらくは
疲れてしまったのか
捕獲器で捕まった
場所が怖かったのか
さいらんガーデンにいた
フジ
「なにもこんな場所」
と思うような庭の中で一番
ゴチャゴチャした多肉の作業場。
隠れて誰からも見えない
つもりなんでしょう
それで安らぐなら
ゆっくりしてってね
かじった後の歯型がついた
ような1枚の多肉の葉が
子吹いてきました
1枚の葉をとっておく方もアレなら、
新芽を出す胡蝶の舞もアレ
このまま大きくなって
次世代となります
かじったのは歯がないはずの
カタツムリ
かナメクジ
一晩で跡形もなく食い尽くす
なんて朝飯前の連中です
鉢を二重にして多肉まで
来られないよう防衛中
こんな寝姿を見ると
色だけで得してる
と思ってしまいます。
このワンポイントの価値
その代わり
目つきは悪いが
(↑大の写真嫌い)
耳カットはしなかったよう
と言っていましたが、
よーく(写真を)見ると
カットしてある
「ゴハンだせシャー」
去勢したぐらいでは
性格は変わりません
う~ん、やっぱり切ってある
日本に行ったらハズキルーペ
買ってこなきゃ(笑)
多肉を育てては寄付して
もう何千鉢になったことか
その中でなにかと人気なのが
寄せ植え
自分でやっても簡単ですが
「何種類も持ってない
」
という場合も多いので、
しばらく1鉢で楽しんだら
バラして何鉢にもできる
という楽しみもあり
重宝がられています。
寄付になれば
なんでもOK
私たちが話したその夜
キャットレディーのバネッサは
再びお隣さんにやってきました。
フジを見かけたかどうか
確認に来てくれたのです。
その猫思いの優しさに
お隣さんと感激しました。
他の猫を捕まえる予定だった
捕獲器にフジがかかってしまい
バネッサは知り合いに頼んで
去勢してくれました。
フジはやはりオスでした。
それでお隣さんが丸1日
見かけなかったのでした。
猫エイズは陰性でした。
翌朝、やってきたフジ
避妊手術済みの野良猫の印
耳カットはしなかったよう。
注射痕が痛々しいですが
すぐよくなるでしょう。
去勢して、これから太るかな
今でもコロコロなのにね
しっかり食べていつも元気で
毎日顔出すのよ~
(完)
ほんの1週間
オーストラリアの
パースに行っている間に
フジには思いがけない展開が
「昨日丸1日フジを見なかったの。
でも、今日は朝から庭にいて、
ゴハンをあげたのよ。」
とお隣さんは言いました。
「私たちもゴハンをあげたわ
しかも、2回も
」
「えっ
そっちでも?」
その日、私たちはパースから帰国し、
まず夫がフジを見かけてゴハンをあげ、
その後、私も見かけて再びあげました。
留守中の展開など露知らず、
「かなりお腹が空いているみたい」
と思ったぐらいで変わったところは
ありませんでした。いつもは両家で
あげているので、お隣さんだけでは
足りなかったのかな~
と漠然と思った程度でした。
置きエサは他の猫を誘引するので
お互いしないことにしており、
姿を見ない限りゴハンは出しません。
(※これがゴハンの合図
)
私たちが不在の時に、お隣さんが
丸1日姿を見なかったということは
姿を現してからの、この爆食ぶりは
もしかして
もしかする
「去勢されたのかしら?」
と聞いてみると、お隣さんも、
「私もそう思ってるのよ。」
「あさって戻ったらオス
しあさってだったらメス」
というバネッサの言葉が
2人の頭を過りました。
(つづく)
無料の去勢を申し出てくれた
猫おばさんのバネッサ。
しかし、私たちが不在だったので、
お隣さんは即答できず、
夜の訪問者は帰っていきました。
ところが、バネッサは数日後
再びお隣さんを訪ねました。
今度もまた夜8時頃
でした。
「他の猫を捕まえるつもりで
捕獲器を仕掛けて置いたら、
あなたたちの猫がかかったの。」
お隣さんが驚いていると、
「あさって戻ったらオス、
しあさってだったらメスよ」
バネッサは大変慌てていて、
それだけを言い残すと、
お隣さんが言葉を返す間もなく
とっとと帰っていきました。
「あさって戻ったらオス
しあさってだったらメス」
というナゾナゾは猫飼いには
すぐわかるはず
去勢後安静にしなければいけない
時間がオスとメスでは違うのです。
「えぇぇえ
フジは去勢されたの?」
「それが、私もよくわからないの。」
(つづく)
「野良猫なら捕獲器で捕まえて
去勢しようと思うんだけど、
どうかしら?知り合いが
そういう活動をしていて、
無料で去勢してくれるのよ。」
と、
猫おばさんのバネッサが
申し出てくれました。
あまりにも突然の話にお隣さんは、
「今はお隣が旅行中なので、
帰ってきたら相談するわ。」
と答え、彼女は帰っていきました。
「無料で去勢してくれるなんて、
相当真剣に活動してるのね。」
「そうみたい。でも初対面だし
急には答えられなかったわ。
あなたたちにメールで連絡したら
せっかくの休暇を邪魔しちゃうし
長い話だから説明もしずらいし。
わざと何も知らせなかったのよ。」
旅行中もクロコロ
の件で
私たちは毎日連絡を取り合い、
お隣さんはクロ
の動画まで
送ってきてくれていました。
(※お隣さん撮影のコロ
)
「どうする?このまま
ココナツの
時のように私たちで去勢する?」
と聞いてみると、
「これには続きがあるのよ」
とお隣さんが言いました。
(つづく)
突然お隣に現れた
夜の訪問者は
近所に住むバネッサという女性で
私たちの通りと1本隔たるせいか
お互い全くの初対面でした。
バネッサは近所の野良猫を
ケージで捕まえては去勢し、
自宅に来る猫には食事を与え
長年面倒をみているそうです。
小夏、ココナツ、フジと
歴代面倒をみている私たち以上の
キャットレディー(猫おばさん)
と見受けられました。
フジは1年前に突然私たちの庭に
姿を見せる前からバネッサの家で
ゴハンをもらっていたようです。
どうりで1年前に出会った頃から
野良猫なのに人に慣れていて
近づいても逃げず、写真もOK
で
(※
1年前のフジ。当時の名前はコハチ)
栄養状態も良さそうで
毛並みもきれいだった訳です
バネッサはフジがお隣さん
に
出入りしているのを誰かから聞き
飼っているのかどうかを確かめに
来てくれたのでした。
(つづく)
昨日の話からのつづきです。
見知らぬ女性のスマホから
フジの写真が出てきて
ビックリ
だったお隣さん。
「ホントにフジだったのよ。」
と言って彼女はおでこの前に
両手で三角を作りました。
(※フジの特徴はこの正三角形)
「知ってるどころか、
うちとお隣で一緒に
面倒みてる猫だわ。
毎日うちやお隣で食事して
うちの物置が部屋なのよ。」
「そうなの」
お隣さんはこれまでの
経緯を説明し、世話をして
1年になることも伝えました。
「去勢はした?」
「そろそろしようと話していて、
天気が良く暖かくなったら
と思っていたんだけど。」
と実際に相談していた
内容をそのまま伝えました。
謎の夜の訪問者は
近所に住む女性でした。
(つづく)
パースに行っている間、
クロコロの面倒をみてくれていた
お隣さんに挨拶に行くと・・・
「先週、スゴいことがあったの
」
「どうしたの?」
彼女の話によると、ある日の夜8時に
ドアがノックされて、訝りながらも
出てみると、中年の女性が立っていて
「お宅で猫を飼っていますか?」
「えぇ、2匹飼ってますよ。」
「どんな猫ですか?」
「キジトラと薄い色のトラ猫。」
「そうですか。お宅ではないんですね。」
「どうかしたんですか?」
「お宅が猫を飼っていると聞いて、
もしかしたらと思ったんですが、
この猫を知っていますか?」
女性が差し出したスマホにはフジが
(つづく)