職場にみえた取引先の方は十年近く前、奥様を亡くされています。
待ち時間に、つらつら奥様の話をされました。
一般検診で右胸に小豆粒大のしこりが見つかり、すぐしこりのみ切除
。
一年後に同じ場所に同様なしこり・・・別の病院
で手術する際、
ご主人であるその人は、右胸ごと切除を希望しましたが、
医師が「そこまでしなくても大丈夫」と太鼓判を押し、
当の奥様も「できるなら残したい」との希望で
しこりのみ切除
。
その後、しばらくし右胸は硬くなり、ご主人の勧めで再診した時には
リンパ節や脳に転移し、7ヶ月後に亡くなられたとか。
あの時、右胸切除していればと、残されたご主人は今も心残りだそう
「胸なんかなくてもわしがそれでも良いんやから、切ってくれ」と頼んだそう
乳房切除をためらう女心
はわかります。
50代前半で孫も誕生し、仕事も事業所長になるほど順調な時の発病
心残りは計り知れません
ピンクリボンキャンペーンは乳房検査を身近にしてくれたけれど、
せっかく乳房検査でガンが発見出来ても、
何を切除の判断にするのか、
最近は残せるとは聞いていても、
乳房温存より命の安全を第一にすべきですね。
その人の背中を見送りながらしみじみ思うのでした