この記事を見た時は非常に驚きました。
声質は変わりますが会話は可能になります。
そして、少額ながら支援しました。
言葉を紡ぐには
①肺から呼気を産出する
②声帯を震わせて声を出す
③舌や唇などを動かして言葉にする
この3つの要素が必要です。
喉頭癌や咽頭癌などで声帯を失い発声が難しくなった方は②のみが✖️になり発声ができなくなります。
従来でも電気式人工喉頭という装置があり
外側から機械を当てて、機械の振動で声を生成する装置はありました。
声質は変わりますが会話は可能になります。
デメリットは声になるまでにコツを掴む必要があり数ヶ月訓練が必要でした。
これを解決したのが、初めに記事を紹介したVoice Retrieverです。
Voice Retrieverでは上顎マウスピースにスピーカーを付けて音声を流します。
その声を舌や唇で言葉にします。
従来の製品との決定的な違いは自分の呼気を使っていない点です。
この事で呼気産生が行い難い難病の方も使用対象となっています。
また今はスイッチとスピーカー部分が有線ですが無線化も進んでいるそうです。
音の高低は声帯により調整していますが、
従来製品では振動を与えるのみしか出来ないため声にイントネーションを付ける事ができませんでした。
しかし、Voice Retrieverではスピーカーを使用しているため将来的には抑揚のある発声や歌唱もできるように研究を進めているようです。
現時点では人工的な声になります。
身体は元気でも声を失うと人生は激変します。
自信を失う人も少なくはありません。
本来ならクラウドファンディングではなく政府が予算を付けて研究を迅速に進めるものだと思います。
しかし政府に期待して停滞させるのではなく、必要なものは皆んなの力で実現できるようになりました。
早く声を失った方々に届くように支援したいと思います。
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