言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

自分は地域の資源である

2021-02-13 06:36:00 | 日記
昨日は“地域ケア会議”の研修会に参加しました。

地域ケア会議とは、多職種の専門職の協働の下で、(1)高齢者個人に対する支援の充実と、(2)それを支える社会基盤の整備を同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた手法として市町村や地域包括支援センターが開催する会議体です。

要するに介護予防の観点で、介護サービス開始前に、専門職が集まり助言をする会議です。

そして、地域の資源や問題点などを確認して整備に繋げる意味合いもあります。

リハビリ職としては、専門職を振りかざし

上から偏った視点で助言するのではなく

本人の意見を尊重して、本人の定めた目標を達成する為にどうしたらいいか、実行可能なアドバイスが大切だと学びました。

そのためには

専門職の知識があるのは当たり前で

本人は何を望んでいるのか

地域の資源はどのような物があるのか、

家族の介護力や気持ちはどうなのか など

幅広い視点が重要になります。

例えば

「畑をしたい」と言われたとします。

畑をしたい理由は?

①単純に農作物を育てる楽しみを味わいたい
②採れた農作物を提供して家族や地域と交流したい
③先祖代々の土地を守りたい
④畑は近所の方々から良く見えるので、世間体を気にしている

理由は様々考えられます。

「畑をするなら、足の筋力を鍛える必要があります」というアドバイスが当てはまらない場合は往々にあります。

柔軟に、その人に適した助言が必要になります。

高齢者の“ひきこもり”でも

出ないのか
出れないのか
出る所がないのか

最近は新型コロナウィルスの影響で

“出ない人”が増えていて、それが理由で介護予防サービスが必要になる方が増えています。

講師はそういう方の特徴に身体機能のサポートより、心のサポートが必要な方が多いと言われていました。

最後に講師の方の言葉で印象的だったのは

リハビリ職自体が地域資源であり、

良い地域資源になる為には、

自分が健康である事。

自分が住んでいる地域を愛することが大切だと言われていました。

私も地域の資源として、少しでも活用されるよう、健康であり、研鑽を続けたいです😊




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