この本はビジネス書や自己啓発本に分類される本ですがストーリー仕立てで進み、大変読みやすく分かりやすいです。
内容を簡単に要約すると
世の中には3つの才能がある
天才:創造性が軸
秀才:再現性≒論理性が軸
凡人:共感性が軸
関係性は下の図の通り
◉軸:その人が「価値」を判断する上で、前提となるもの。絶対的
◉評価:軸に基づいて「Good」や「Bad」を評価すること。相対的
評価は相対的で変わる事があるが軸は変わる事はない。
従って、軸が異なることによるコミュニケーションの断絶はとてつもなく「平行線に近いもの」になる。
天才が創造性を実らせる為には数が多い凡人の共感を得る必要がある=凡人は天才を簡単に殺すことができる
また、秀才は天才に妬みと憧れの相反する気持ちを持っており、天才の創造性に再現性を与える最高の味方にも、創造性を論理的に批判する敵にもなりうる。
凡人の中には天才を理解できる共感の神がいる。
この共感の神が根回しすることによりイノベーションが起きる
反対にこの軸の異なるコミュニケーションの断絶が社会の停滞を生んでいる。
才能の奥義を知るステージ
①自分の才能を理解し、活かす
②相反する才能の力学を理解し、活用する
③武器を選び抜き、リミッターを外す
凡人、秀才、天才は使う主語が違う
凡人に多い主語:人メイン
秀才に多い主語:組織やルールのどの善悪
天才に多い主語:世界や真理など、超越した何か
◉キラーワード
「あなたならどうしますか?」
これで主語を変換させて異なる才能を活かす
凡人の最強の武器は【自らの言葉】
自らの言葉で白状することで共感を得ることができる
この本は異端(天才)が生きにくい世の中で1人でも天才救いたい気持ちで書かれています。
私はこの本を読んで、人間関係の悩みの根本に近づいていると感じました。
人の話を聞くや、人を理解することが良いとされていますが、そもそも軸が異なることを理解しないと本当の意味での理解は難しいとなります。
私は40代です。若い才能に対して根回しができれば良いですが、せめて理解が困難だからといって殺すこと(老害)だけはしないようにしたいです。
私の拙い文章では分かりにくいと思います。ぜひ手に取って読んでみてください。
怪物は見てみたいです。
今日私が感想を書いた「怪物」という映画と
何か似たテーマですね…