TAKE-LOG 竹ログ

台湾からの留学生が織物研究にやってきた。

「私は名古屋大学へ留学していますが、手織り体験やお話を伺いたいのですができますか」

と一人の女子大生のご来店です。

台湾からの大学生ですから手織り体験だけではなく、棉から綿へ変わる綿繰り体験から
始まる三河木綿のフルコースをすることにしました。



「あー、切れるよ」
「なぜ?糸になるのか不思議です」

「綿に撚りを加えながら綿を引くとると糸ができるのですよ」

「本当に糸ができたよ」
自分の手から綿が糸になる様子を見て驚きの声を上げています。



出来上がった糸をコースターに織り込む手織り体験が始まりました。
「これを上げると奇数の糸が上がり、これを下げると奇数の糸が下がり
 偶数の糸が上がり、織物の基本組織である平織りという織物が織れるのです」
と、スタッフの説明を真剣な表情で聞きながら織り進めています。



色糸を変える作業を終えるとコースターが現れてきました。
最後の難関である房作りも器用にクリアーして見事な作品が出来上がりました。



「わー、出来ました」
「すごく綺麗に織れています」

この写真はブログに投稿しますから、台湾でも貴女の元気な姿を見ることができますよ。

「完成おめでとうございます」


手織り体験を終わってから、彼女の質問に答えて三河木綿の歴史と文化の話から始まり、
日本の繊維産業の実態と観光地で行うこの手織り体験事業の意味などを話し合いました。
成長も終わり成熟した社会での生活の中で工芸や手織りをする意味なども話し合いました。

本当の豊かさってなんだろう、心のゆとりってなんだろう、
「今、織っていて凄く心の豊かさを感じました」
と言ってくれた彼女の顔もゆとりのある美しい表情でした。

蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

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