暫く振りの森歩き
暦の上では春とは言え
遠州の森は暖かく雪もない
靴はトレイルランニング用の靴を購入したが
ランニングはしない
と言うよりランニングが出来ない! が
森を歩くには 良い、
が、現れてのがこの看板だ
実際に被害が出たのだから
知らしめることは必要だが
”森へ入るには覚悟がいる”ことも知った。
竹島の鳶の餌やり問題とは違うことも考えた
ここは昔、松茸の宝庫であった
この森のそこら中にやたら生えていた時代もあった。
だが、現代の産業廃棄物汚染だろうか
”松茸は消えて ガン患者が増えた”
と想いながら
冬枯れの上の青い空を仰ぐ
空は青いが油断は出来ない近代だ
足元には大きな松ぼっくりが
生命を伝える使命を終えようとしていた
獣みちがある
人間の作ったハイキングロードとは違って
獣たちが必要として使うロードである
少し入ってみると、どんどん谷に向かっていくので諦める
人間は人間 動物は動物だ
一本の梅の老木を見る
いつも必ず出会う梅の木だ
台風の傷跡を背負っていや
もう、枯れてしまったのか
心配だ。
一輪の紅梅を見た
さっきの木とは違うが何故か嬉しい
春は希望
天に伸びて今や開こうとしている
春
この勢いが羨ましく
空の青さが
妬ましい
ここに何時ものベンチがある
必ずここで休み
哲学をさせてくれる私のベンチ
何時もの森の中の池
同じ池だがいつも違う瞳を見せる
恋人の瞳にはその奥の奥を考えるが
池にはそれはない
今日もご機嫌な 青さが嬉しい
今度はどこへ行こうかな