手織でカラミ織りを始めたのは30年以上前になるが
機械織りではジャガード織機でカラミ織りをしたのは48年前になる。
当時蒲郡産地では室内装飾織物が盛んに生産されていて
クッション座布団の夏用素材として織られていた。
絡み織りとは経糸と経糸が一段毎にカラミながら織り
経も緯も隙間を作る通気性の良い織物となる
着物では絽の着物や紗の着物がこの組織であります。
織物で装置を自動織機で織るには、
カラミ糸を強制的に送り出したり、締めたりの動きが必要で
別ビームを作って送り込むタイミングと動きを調整する為に
紋紙に掘り込むなど苦労をしたが思い出がありますが
竹島クラフトセンターでは手芸の手織技法として、
一つの技術として、手織のカラミ織り(捩り織り)を教えています。
作業の始まりは糸作りから始まりました
糸の選定は糸が絡み合いながら一段一段を織って行くには
どんな糸質と番手と密度が良いのか、
それが織物の質と表現が変わってくるのです。
今回は絹の糸を使ってストールを織る企画です
ストライプの整経をして織機に仕掛けています
茶色は真綿を紡いだ糸を使って素材感を出しています。
整経はいつもと同じようにするが筬通しはカラミの方法によって
通し方を変えなければならないです。
お気に入りの配色が出来て今から織るのだと思うと
ドキドキ胸がときめく感覚はスタート前のアスリートの様です。
カラミ織りの綜絖装置は手作りで自分の織機に合わせて作りますので
個々の織機によって造り方が変わります
竹島クラフトセンターでは織り方を市民に残す為に種々の技法を
特殊織りコースの課題として教えています。
カラミ織りの綜絖装置は手作りで自分の織機に合わせて作ります
織り付けが始まりました
今のところ通し間違えも無く織れています。
均等な隙間が出来てこれからのシーズンに使うのが楽しみです
普通の手織とは違うのでお値段は分かりません、
とにかく一品物で私だけの宝物です。
織機上ではピンと張られていますが、織機から外すと物凄い変化を見せる織物です。
そしてついに織り上がりました!
織機上に張られていた織物が自由に縮むと糸が膨らみ
組織のボリュームも付いて素敵な布に変身しましたよ!、
このあとは房の始末をして完成です。
完成したらその様子を投稿したいと思っています
あっ!それから生徒さんの絡み織りも紹介していきますのでお楽しみにしてください。
- トータル閲覧数2465154PV
- トータル訪問数754617UU
もうすぐ閲覧数が250万に到達しそうです頑張ります!