三河木綿の基本を知りたくて3人の女性が
竹島クラフトセンターの三河木綿の手織り体験にやって来た
「三河木綿の基本から教わりたいです」
畑で採れた和棉の種をとる綿繰り作業から始まりました
綿の実には種があります
その種を取り除き綿だけにするのです
「あらー、種がこっちに落ちて、綿が向こうに落ちてる」
「簡単な機械なのに凄いわ」
何百年も使われ改良され、何のエネルギーも使うことなく
自然から自然を生み出す技を昔の人は持っていたのである
捻り棒の歯車も珍しい
機械の軋む音も自然の音で教室に響く
「これも終わることのない作業ですね」
人間の手が関わることがなければ出来ない作業であるから
終われないのである。
産業革命以前何千年と続いた人間の手から物を生み出す作業だ
綿繰り作業が終わり、弓を使った綿打作業では
「ふあふあになって来たわ」
「柔らかく気持ちがいいね」
1200年の時を経た現在でも日本で栽培されて綿を生み出し
糸を紡ぎ出す作業のクライマックスが糸紡ぎ作業である
今までの作業では なぜ?なぜ?なぜ?の連続だったが
今度は なぜ?私の手から綿が作られるの?
「誰が考えたのかしら、不思議ねー」
現代社会ではもっと不思議なことで出来てる高度な技術があるのだが
綿作り、糸作りで感動と驚きを感じるのは
機織りの文字に「機」が使われるのは人類最初の機械が
織機だったからでないかと思う
産業革命は織物産業から始まって大量生産と大量消費の
経済社会が誕生したのである
作り続けないと!止まれない!物が溢れて大量廃棄だ。
そんなことをよそに教室内では静かなもの作りが続く
これが織物の原理です
全ての生産品の原点が手織りと手作りです
三河木綿のフルコースは電気がなくても生産可能であり
働くことは楽しむことの原点でもあった。
機械化された現代社会は 働く事は苦しみを生み
金が金を産み出すという幻の中で生かされているようだ
などなど、考えているうちに三河木綿のフルコース体験が終わり
素敵なコースターが出来上がりました。
自分の手から紡ぎ上げた糸を織り込んだ世界で一つの素敵なコースターの完成だ
”おめでとうございます”