今は昔、 ある山好きの夫婦が山へと登る計画をした。
「大菩薩峠ってあの有名な小説の?」
「そうだよ中里介山の長編時代小説の舞台の山だ。
虚無に取り憑かれた剣士の机龍之介が主人公の小説で有名さ」
と、言うことで登った山が大菩薩峠から大菩薩嶺である
5月連休日の朝、登山口の裂石の駐車場を出発する
ロッジ長兵衛のある上日川峠も霧の中
景色も見えずただひたすら歩くが、オオカメノキの花が退屈を紛らしてくれる
まだまだ霧は晴れず山小屋福ちゃん荘で一休みだ
やがて道も険しくなるが時間と共に霧も晴れて来た
やがて、草原状態の尾根に着くと介山荘だ
中里介山の小説大菩薩峠の舞台である
ヤッホー!1897mの大菩薩峠だ
霧は晴れたが景色は見えず
雷岩を超えて岩陵の登りが続く
この時、山の木と霧の関係を知って驚く!
高山で針葉樹が多いのは霧との関係があるのだ
高山の霧は寒い時にはエビのしっぽとなり(雪で包んで)寒さから木守り
雨が少ない時は針葉樹の葉に触れた霧は露となって
根元に落ちて水分を確保しているのだ、
砂漠の生き物もこの原理で水を確保している
などなど自然現象の話をするうちに頂上についた。
大菩薩嶺の頂上に着いたが
木々に包まれて展望はあまり良くない、
少し休んで下山開始
少し下るとまた霧の中のルートから外れないよう歩く
深山の雰囲気を楽しみながら下山道をゆく
急な岩陵の下で濡れた岩や木の根は滑るので注意
こんな下山道が2時間ほど続きました。
やがて高原状のまるかわ峠についてホッと一休み
同じ道を下ってくるハイカーと挨拶をしながらカロリーを補充する
ここからは長い林道を温泉を楽しみに歩いて車を駐車した登山口に戻った。