日曜日の竣成苑は家族づれで賑やかだ
芝生では多くの家族連れが初夏の陽を浴びて
竹島海岸での1日を楽しんでいる。
私は水曜日に行われる蒲郡市立三谷小学校の5年生の生徒さんと
蒲郡市立三谷東小学校の5年生の生徒さんが育てる
三河地棉の種を藁灰汁に浸ける準備をしていた。
そこへ
「手織り体験をしたいんですが」
と、手織り体験の申し込みである
まず始めに自分好みの色糸を選んでいただき織機に向かいます
目の前に竹島海岸と竣成苑を望みながら手織り体験が始まりました。
「鶴の恩返しの織機では足で踏むと糸の上がったり下がったりする
装置が付いていますが、この織機ではこの筬と綜絖をあげると
奇数と偶数の糸が上がったり下がったりするのです」
織物の原理と織機の操作を学びながら体験していただきます
「わたし芸大では織物を製作していました」
とお嬢さんのお話を聞いて織物芸術の話や
教室内の作品の説明をしたり織物組織の
話で盛り上がりました。
「家でも織りたくて小さな織機を使って織っています」
奇数と偶数の経糸を操作して横糸を通せば織物はできます
「緯糸は色々な通し方で多種の織物が表現されますから
絵画を描く感覚で織りましょう」
などなど織物談義で盛り上がるうちにコースターが完成しました。
”おめでとうございます”
どちらからですかと聞くと
「埼玉県です」
「近くにこんな教室があったら通いたいです」
教室内の生徒の展示作品を見ながら製作方法を説明して、
またのご来店の時には高度な方法を交えた体験が出来るようにと
お話ができました。