今日も寒い日となり御来店者も少なく
寂しいような竹島海岸であった。
竹島クラフトセンターの手織教室は
ただひたすら織りに没頭する人だけの1日となった。
みどり綿を織るHiramatuさんは今日も黙々とみどり綿の糸を通す
そして筬を打つ、
飽きもせずただひたすら同じ繰り返し、
一段一本を黙々と 何が楽しいかって?
同じ繰り返しは自分の心の中に籠って行くようだ
一段織る毎に深く深く
まるで千日回峰行のようにただひたすら繰り返す。
その横では今日からチエックの柄を織り始めたIwakooさん
初心者で織りを習い始めたばかりとは言うものの
れっきとした繊維業の人で初心者と言っては失礼な人である
Iwakooさんの男織りが始まった
自分でデザインをして縞整経の経て糸に緯糸を通し始めた。
経糸の色と配列を変えると緯糸が通り交差する毎に織り面が変化を始める、
同じであっても同じところは無い、作者の意図とは違う展開が
起き始めてしまう
その不思議を楽しむ様に次の緯糸を通し筬を打つ
自分が仕掛けた経糸の配列に、自分が通した緯糸が
思わぬ事を引き起こし、作者を惑わす
コロナ禍で乱れる心を宥める様に、
新しい一本の糸に挑戦を試みて負ける人も勝てる人も、
次の展開の賭け事に身も心も委ねている様だ。