「私凄く織りたくなった」
春から紡ぎ続けて来た羊毛を使っておしゃれバッグを作ろう
と、思い立って宣言した。
「よし!、やろう」
と言うことで私が組織を組むことになた
「厚くてボリュームがあって」
コンピュータで想像を織り込む組織を作る
「糸はこれです」
Tosheさんが紡ぎ貯めた糸である
意匠図と、綜絖通し図と、レバー操作を書き上げてスタートした。
それから何ヶ月たったのだろうか
「先生出来ました」
織り上げた経糸を織機から抜き取ると初めて織物として存在するのです。
「やったね!」
「おめでとう!」
Toshieさん自ら紡いだ太番手の糸がその魅力を発揮した織物が現れました。
「想像したのとまったく違って織れています」
これでバッグを作ると言う
どんなバッグが出来るのだろう、企画を組んだ私としても
存在感のある作品が出来ると確信した。
どこを、どう切り抜くか、
今度は縫製と絡んで立体の世界に突入したのである。
数種類の組織を使って織り上げた布を、どこをどう切り抜くか
それは、素晴らしい挑戦であり、
費やした時間と努力の総決算が始まったのです。