三河木綿のフルコースを選ぶ人は物作りに対する造詣が深い人が多い、
この体験者もきっとそうだろうと思いながら
まず、綿繰り機の登場となった。
「わっ、面白そう」
綿繰り機の操作をしていると言った
「なぜ?、なぜ種と綿とに別れるのかしら」
「これは江戸時代の発明の機械ですが、私にもメカの原理がわかりません」
「でもこれを考えた人は凄いですね」
綿繰り機の後から登場したのが弓である、
ただの弓で何をするんだろう、
そんな感じで私の作業を眺めて
「あら、ふあふあになってきた」
弓といえば戦や獲物を殺す武器である。
縄文人は食料を獲るために弓を発明したと思うが
その後の時代に弓を綿打ちの道具に変えたのだ、
ふあふあに解毛された綿を糸にするための紡錘車が現れた
「これは見たことがあるでしょう」
「井伊直虎のドラマにも出て来ましたね、肝心なところは写さなかったですが」
「紡錘車もスピンドルの原理を使って能率を上げるために作った機械です」
早速、手紡ぎの作業を体験してもらいました。
「あら、糸ができてる」
「不思議だね」
撚りの回転エネルギーが綿に伝わると糸になる様子に感激
「今、植物の綿があなたの手から糸に変わっているのです」
「凄い!」
その凄い糸をコースターに織り込む手織り体験となった。
「現在は一分間に300回以上シャトルの緯糸が走って織物が出来る
凄いことをやっているのだが、凄いことが当たり前になって
織物の価値はどんどん下がってしまった」
と、現状を話しながら手織りが進みコースターが出来上がった
「楽しかったわ」
「自分の手から織物が出来るなんて凄いことが体験できました」
と、嬉しいコメントを沢山いただきました。
最後にコースターを掲げて記念撮影です。
おめでとうございます。
この体験者はガラス工芸をやっている作者でトンボ玉も作っているそうです。
また、機会があったら見てみたいと思っています。
蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。
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