世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

これでいいのか?~日本の高校進学vol.2~

2013-01-07 21:08:19 | 日記
先日、「日本の高校進学についてもっと考えるべきだ」と投稿しました。

幾人かの方から、ご意見や質問などをいただきました。
本当にありがとうございます!

その中の1つに、
「中卒で働いている人だってたくさんいる。選択肢がないなんて言い方はおかしい」
というご意見がありました。

私は、学歴という言葉は好きではありません。
職業に関しても、どんな職業だって全てが社会に貢献しており、職業に貴賎はないと信じてます。
そのことをまず初めに申しておきます。

私が問題だと思っているのは、実際に中卒での職業があるかないかの実態もそうなのですが、
「その選択が適切な形で中学校には降りてこない」ということです。

どういうことか?

中卒の人間を雇うことができる企業があるとします。
中卒で働きたい人間がいます。

それならば、本来であれば中学校にも求人情報が知らされるべきだと思います。
しかし、現実的にそれはないに等しい。

少なくとも、私の学校に求人は来ていません。

はっきり言って、学校を選ばなければ、100%高校に進学はできます。
少子化の影響もあり、生徒数より高校の受け皿が多いのが現状であり、
進学それ自体は誰でも可能と言っても過言ではないでしょう。

「高校くらいは・・・」というのが今の世の中なので、
進学したくない生徒も進学をする。

しかしその一部は、残念ながら中退という道を選んでしまう。

問題はその後。
他校に再入学し、卒業まで進める生徒もいますが、そうでない生徒もいる。

働くという道を選ぶことになる。

だったら、初めから「就職」という道を中学校卒業時に適切に提示してあげられるべきではないだろうか。
それができていないのが現状なのに、中学校卒業時に
「進学ですか?就職ですか?」という進路希望調査があること自体がおかしい。

職人さんのお仕事など、実際に働ける場所はあります。
本人がやる気になれば、なんとでもなるという理論もあるかもしれません。

しかし、中学校を卒業するときの事実上の選択肢は進学のみで、
「中卒で働く人間は、そのレールから外れたもの」というような今の流れは、私には疑問があります。
誤解を招く言い方かもしれませんが、これは概ね一般的な認識だと思います。

進学しが選択肢がないのであれば、いっそのこと義務化してしまった方がいいのではないか?
義務化しないのであれば、その他の道を適切に提示できるようにすべきではないのか?

私はそう思います。

義務じゃないのに義務化状態。
義務じゃないから他に行こうとしても、中学校で適切な行き場を示せない。

その歪みを、私は是正していくべきだと考えております。

すべては未来の子どもたちのために。

ふじもん