私の大好きなある先輩の教員が、こんなことを言っていました。
「教員の多忙感の原因の1つに、担任オールマイティ主義という姿勢がある」と。
先生の仕事はどうあるべきか?
この「担任オールマイティ主義」という視点から考えてみたいと思います。
自論ですが・・・
教員の仕事は(中学・高校の場合ですが)「大きく3つプラスワン」に分けられると思います。
1.教科指導~これはご存知の通り、要は授業です~
2.特活(特別活動)~いわゆる、学級活動(生徒会や修学旅行も含めて)や総合的な活動の時間、道徳など~
3.部活動~これもご存知の通りです~
+.生徒指導~問題行動のある生徒の対応や、普段の生活に対しての指導ですね~
「今の先生って本当に忙しいですよね」とよく言われます。
それはなぜか?
私が思うに、この「3つプラスワン」の業務を、一人の先生が一手に引き受けているからだと思います。
1.授業
もし本当に毎回の授業を深く良いものにしようとしたら、何時間もの準備が必要です。
民間企業ですと、よくプレゼンの準備の話が出てきますが、
授業というのは、そのプレゼンを毎日行っているのと似ていると思います。
例えばですが、他の企業にプレゼンをするとなれば、周到な準備が必要ですよね。
毎日ある授業というのは、それと同じだと思います。
本当に良い授業を行おうとすれば、毎回考え直し、相当な準備の時間が必要です。
2.特別活動
ぶっちゃけます。これがけっこう悩みの種という教員は多いと思います。
次の道徳、どうやってやろう?総合学習、何をしたらいいのか・・・?
例えば「総合的な学習の時間」って、ザックリ言ってしまえば「何でもあり」の時間です。
これを毎回充実させることは本当に難しい。
授業同様、相当な準備が必要です。
生徒会や修学旅行などの行事の担当になると、これもかなり大変です。
放課後なども、この行事の準備にほとんどの時間を割かれることにもなります。
3.部活動
これは以前のブログで詳しく述べさせていただきました。
プラスワン・・・生徒指導
これは学校の状況によりますが、荒れている学校になると、大変な業務になります。
教員には授業のない、いわゆる「空き時間」がありますが、
荒れている学校だと、この「空き時間」は大変な時間になります。
フラフラ出歩く生徒がいる、廊下で寝ている生徒がいる、窓ガラスが割れる、等々・・・。
放課後も同じです。
最悪の時は、夜遅くまで家庭訪問をしたり警察に行ったり・・・。
これらの仕事を一手に引き受けることになるのが、現在の日本の教員です。
だからしんどいんですよね、きっと。
先生は、特に担任の先生は何でもできなくちゃいけない。
教科指導もできて、総合学習みたいなこともできて、生活指導もできて、部活もできて・・・
まさに「担任オールマイティ主義」です。
私は思います。
これらを「こなす」ことはできると思います。
現に、多くの先生は「こなして」います。
しかし、1つ1つの質を本当に上げようとしたらどうなるか?
きっとパンクしてしまうでしょう。
現に、パンクしてしまった先生も多いですよね。
私は、上に述べたような業務の、それぞれの「専門の先生」がいていいと思うのです。
教科に特化した「授業の超プロの先生」
特活に特化した「超総合学習の先生」「超道徳の先生」
それぞれのスポーツの専門家の「超部活の先生」
さらに、それにぷらすして、
スクールカウンセラーも兼ねられるような「超生徒指導の先生」
このくらい、ワークシェアリングをしてもいいのではないでしょうか?
きっと、ものすごく「超高品質な指導」ができる学校になるのではないでしょうか?
上の4つはすべて子ども達の教育の核であり、手の抜けないものばかりです。
それを一人の先生に任せてしまっては、質を上げることが難しい。
当然、先生方の負担も莫大なものになる。
双方にとってマイナスになってしまいます。
しかし、こういう意見もあります。
「先生が色々なことをやるから、子ども達のことがよく分かる。関係も築ける」
確かにそうですよね、その通りです。私もそうは思います。
ですが、これは裏を返せば、
「様々な大人と触れ合うチャンスを逸することにもなる」
とも言えるのではないでしょうか。
時代とともに、あらゆるものが専門分化しています。
以前の学校よりもはるかに、先生方はより丁寧な指導が求められています。
当然、これまでと同じ形では歪みが生まれます。
まさに、それが今だと思います。
未来を築くためにも、学校は変わらなくてはいけません。
すべては子ども達のために
ふじもん
「教員の多忙感の原因の1つに、担任オールマイティ主義という姿勢がある」と。
先生の仕事はどうあるべきか?
この「担任オールマイティ主義」という視点から考えてみたいと思います。
自論ですが・・・
教員の仕事は(中学・高校の場合ですが)「大きく3つプラスワン」に分けられると思います。
1.教科指導~これはご存知の通り、要は授業です~
2.特活(特別活動)~いわゆる、学級活動(生徒会や修学旅行も含めて)や総合的な活動の時間、道徳など~
3.部活動~これもご存知の通りです~
+.生徒指導~問題行動のある生徒の対応や、普段の生活に対しての指導ですね~
「今の先生って本当に忙しいですよね」とよく言われます。
それはなぜか?
私が思うに、この「3つプラスワン」の業務を、一人の先生が一手に引き受けているからだと思います。
1.授業
もし本当に毎回の授業を深く良いものにしようとしたら、何時間もの準備が必要です。
民間企業ですと、よくプレゼンの準備の話が出てきますが、
授業というのは、そのプレゼンを毎日行っているのと似ていると思います。
例えばですが、他の企業にプレゼンをするとなれば、周到な準備が必要ですよね。
毎日ある授業というのは、それと同じだと思います。
本当に良い授業を行おうとすれば、毎回考え直し、相当な準備の時間が必要です。
2.特別活動
ぶっちゃけます。これがけっこう悩みの種という教員は多いと思います。
次の道徳、どうやってやろう?総合学習、何をしたらいいのか・・・?
例えば「総合的な学習の時間」って、ザックリ言ってしまえば「何でもあり」の時間です。
これを毎回充実させることは本当に難しい。
授業同様、相当な準備が必要です。
生徒会や修学旅行などの行事の担当になると、これもかなり大変です。
放課後なども、この行事の準備にほとんどの時間を割かれることにもなります。
3.部活動
これは以前のブログで詳しく述べさせていただきました。
プラスワン・・・生徒指導
これは学校の状況によりますが、荒れている学校になると、大変な業務になります。
教員には授業のない、いわゆる「空き時間」がありますが、
荒れている学校だと、この「空き時間」は大変な時間になります。
フラフラ出歩く生徒がいる、廊下で寝ている生徒がいる、窓ガラスが割れる、等々・・・。
放課後も同じです。
最悪の時は、夜遅くまで家庭訪問をしたり警察に行ったり・・・。
これらの仕事を一手に引き受けることになるのが、現在の日本の教員です。
だからしんどいんですよね、きっと。
先生は、特に担任の先生は何でもできなくちゃいけない。
教科指導もできて、総合学習みたいなこともできて、生活指導もできて、部活もできて・・・
まさに「担任オールマイティ主義」です。
私は思います。
これらを「こなす」ことはできると思います。
現に、多くの先生は「こなして」います。
しかし、1つ1つの質を本当に上げようとしたらどうなるか?
きっとパンクしてしまうでしょう。
現に、パンクしてしまった先生も多いですよね。
私は、上に述べたような業務の、それぞれの「専門の先生」がいていいと思うのです。
教科に特化した「授業の超プロの先生」
特活に特化した「超総合学習の先生」「超道徳の先生」
それぞれのスポーツの専門家の「超部活の先生」
さらに、それにぷらすして、
スクールカウンセラーも兼ねられるような「超生徒指導の先生」
このくらい、ワークシェアリングをしてもいいのではないでしょうか?
きっと、ものすごく「超高品質な指導」ができる学校になるのではないでしょうか?
上の4つはすべて子ども達の教育の核であり、手の抜けないものばかりです。
それを一人の先生に任せてしまっては、質を上げることが難しい。
当然、先生方の負担も莫大なものになる。
双方にとってマイナスになってしまいます。
しかし、こういう意見もあります。
「先生が色々なことをやるから、子ども達のことがよく分かる。関係も築ける」
確かにそうですよね、その通りです。私もそうは思います。
ですが、これは裏を返せば、
「様々な大人と触れ合うチャンスを逸することにもなる」
とも言えるのではないでしょうか。
時代とともに、あらゆるものが専門分化しています。
以前の学校よりもはるかに、先生方はより丁寧な指導が求められています。
当然、これまでと同じ形では歪みが生まれます。
まさに、それが今だと思います。
未来を築くためにも、学校は変わらなくてはいけません。
すべては子ども達のために
ふじもん