世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

~すべての子ども達に平穏な教育の機会をvol.2~

2013-01-15 23:37:48 | 自論
三者面談などで保護者と話しているとき、心苦しい言葉があります。

「ウチは経済的に、公立でないと・・・」

近年、補助金制度のおかげもあり、私立高校と公立高校の学費の格差は縮まりつつあります。

しかし、やはりまだ私立高校の方が当然学費はかかります。

この状況って、いいのだろうか。

なんだろう、お金のあるなしで、受けられる教育が制限されるって・・・なんか変だ。

公立が悪いと言っているわけではありません、もちろん。
しかし、一般的に私立の方が設備等が整っていると言われている中で、
公立しか選択できないというのは・・・なんかおかしい。

多くの生徒が、滑り止めとして併願で私立高校を受験します。
しかし中には、「どうせ合格しても私立には行けないから・・・」と、
公立高校のみを受験する人もいます。

その生徒がもし公立受験に失敗したらどうなるか?
二次募集等がある学校に行くしかありません。

以前ブログで述べたように、高校進学はほぼ義務化してます。
それなのに、お金のあるなしで、私立受験すらできない生徒も出てきてしまう。

公立学校と私立学校が存在することは悪いことではありません。
しかし近年、経済力による「教育格差」が生まれている気がしてなりません。

教育という分野に、「お金がないから・・・」という格差が生まれてしまうのは
良いことなのでしょうか。

「お金がない」生徒は、私立受験という滑り止めすら受けられず、
大きなプレッシャーの中で、公立高校のみを受験する。

私立という選択肢はない。

なんか違和感を感じる。

高校中退者の家庭の多くは、経済的な事情が絡んでいるとも言われています。

すべての子ども達に、平穏で平等な教育の機会を与えたい。

そのための存在が公立学校なわけですが、
その公立高校に進学していても、経済的な事情で退学する生徒も少なくない。

問題の根は深いと思います。

もし、このブログを読んでくださった人がいましたら、
経済的な事情による「教育格差」について、共に考えていただけたらと思います。

すべては子ども達のために

ふじもん

~すべての子どもたちに平穏な教育の機会を~

2013-01-10 23:14:06 | 自論
学校現場にいると、色々なご家庭と接することになります。

家庭環境が尋常じゃなく悪い家も当然あります。

様々な方面から、そのようなご家庭の情報が入ってきます。

ひどいケースになると、虐待や親の不倫などに振り回され、
まともに家で過ごせているのかさえ不安になってしまう子どももいます。

そんな子どもが、何事もなかったかのように学校で元気に生活をしている。

そんな姿を見ると、なんともいたたまれない気持ちになります。


とても言葉では表現できない、
なんというか・・・

いや、そんなのではなくて・・・

逆に聞きたくもなってしまう。

「おまえのうち、実は色々聞いてるんだけど・・・」と。

もちろんそんなことを子どもに聞くのはご法度。

私たちにできることは限られている。

しかし、願う。

全ての子どもたちに平穏な教育の機会を、と。

学校現場を立て直していくことももちろん大事ですが、

まずは家庭。

お金持ちとか貧乏とか、そんなんじゃなく、
普通の、当たり前の家庭を・・・。

「あの生徒、実は・・・」などという情報が入らない
当たり前の平穏な家庭を。

そここそがベース。

この国の、すべての子どもたちが、平穏無事に、
当たり前に教育を受けられますよう。

すべては子どもたちのために。

ふじもん





これでいいのか?~日本の高校進学vol.2~

2013-01-07 21:08:19 | 日記
先日、「日本の高校進学についてもっと考えるべきだ」と投稿しました。

幾人かの方から、ご意見や質問などをいただきました。
本当にありがとうございます!

その中の1つに、
「中卒で働いている人だってたくさんいる。選択肢がないなんて言い方はおかしい」
というご意見がありました。

私は、学歴という言葉は好きではありません。
職業に関しても、どんな職業だって全てが社会に貢献しており、職業に貴賎はないと信じてます。
そのことをまず初めに申しておきます。

私が問題だと思っているのは、実際に中卒での職業があるかないかの実態もそうなのですが、
「その選択が適切な形で中学校には降りてこない」ということです。

どういうことか?

中卒の人間を雇うことができる企業があるとします。
中卒で働きたい人間がいます。

それならば、本来であれば中学校にも求人情報が知らされるべきだと思います。
しかし、現実的にそれはないに等しい。

少なくとも、私の学校に求人は来ていません。

はっきり言って、学校を選ばなければ、100%高校に進学はできます。
少子化の影響もあり、生徒数より高校の受け皿が多いのが現状であり、
進学それ自体は誰でも可能と言っても過言ではないでしょう。

「高校くらいは・・・」というのが今の世の中なので、
進学したくない生徒も進学をする。

しかしその一部は、残念ながら中退という道を選んでしまう。

問題はその後。
他校に再入学し、卒業まで進める生徒もいますが、そうでない生徒もいる。

働くという道を選ぶことになる。

だったら、初めから「就職」という道を中学校卒業時に適切に提示してあげられるべきではないだろうか。
それができていないのが現状なのに、中学校卒業時に
「進学ですか?就職ですか?」という進路希望調査があること自体がおかしい。

職人さんのお仕事など、実際に働ける場所はあります。
本人がやる気になれば、なんとでもなるという理論もあるかもしれません。

しかし、中学校を卒業するときの事実上の選択肢は進学のみで、
「中卒で働く人間は、そのレールから外れたもの」というような今の流れは、私には疑問があります。
誤解を招く言い方かもしれませんが、これは概ね一般的な認識だと思います。

進学しが選択肢がないのであれば、いっそのこと義務化してしまった方がいいのではないか?
義務化しないのであれば、その他の道を適切に提示できるようにすべきではないのか?

私はそう思います。

義務じゃないのに義務化状態。
義務じゃないから他に行こうとしても、中学校で適切な行き場を示せない。

その歪みを、私は是正していくべきだと考えております。

すべては未来の子どもたちのために。

ふじもん

これでいいのか?~日本の高校進学~

2013-01-06 15:54:07 | 自論
中学校で仕事をしていると、最終的に行き着くのが卒業後の進路。

メディアでは大学の在り方はよく議論になりますよね。

昨年末、前文部科学大臣が新しい政策を発表した時も大騒ぎでした。

それが良いか悪いかは別の議論ですが、
大学の在り方と同時に、高校の在り方も大いに議論すべき時だと私は思います。

中学3年生になると、当然ですが進路希望をとります。
「進学or就職?」

ほぼ100%が進学を希望します。
なぜか?

それ以外の選択肢など、事実上存在しないからです。

数十年前のように、中卒でも多くの働く場が存在するのであれば、話は違いますよね。

しかし現在の日本において、中卒で職に就くということはなかなかに難しい。

社会全体の認識として、「高校までは・・・」と、多くの国民が思っているのではないでしょうか。

誤解しないでいただきたいのは、決して学歴差別を述べているわけではありません。
現実論として、高校進学は義務的な流れになっています。

高校は義務ではない。
しかし、義務化している。

ここに歪みが生じていると、私は思います。

高校進学こそ、今まさに見直すべきなのではないでしょうか。
なぜ高校に行くのか?なぜ高校が存在するのか?高校に行って何を学ぶのか?

個人レベルの意識の問題もあるでしょう。
しかし、社会全体の制度としても、大いに問題を抱えていると思います。

高校進学について、もっと議論すべき時だと私は思います。

ふじもん