ことばにならない風の声

今日もどこからか風はやってきてやがてまたどこかへいくだろう。
何に向かっているのか己でさえもわからずに、、。

ふうの大冒険!!!

2013-10-27 11:19:00 | 日記




先日、近所の版画もする陶芸もする釣りもするお師匠のもと、一緒に釣りに連れてってもらった。
まずその釣りをする場所から驚きびっくり。
片手は岩に掴み寄せ、もう片手は竿を持ちながらそのまんま崖を降りたり、
大きな岩と岩とを渡り歩く、、そう、もののけ姫のジコ坊が川の上の岩をひょいひょいと飛んで渡るかのような(少し大げさ、飛びはそうしない。)具合に。
そんなダイナミックな道とも呼べない道を少し歩いていけば、見えるは日本海の海原に大きな岩がごろごろ突き出ている。
もうこの時点でわたしはもう大冒険が始まったと実感していた。
さすがみーおじ(お師匠のことをこう呼んでいる)!!彼の選ぶ場所と言えばこれくらいのダイナミックなところなのだ!
ということで、その海原に突き出ている少し人が立てる割合平らな岩の上でわたしの釣りというほとんど初めての挑戦が始まったのだった。




みーおじはもう釣りをしてから10年は経っているというからそれはそれは大ベテランであって、
そういう意味でもわたしは彼の貸してくれた竿とルアーで大きなイカが釣れるというその場所でイカ釣りに挑んだのは、
誠に何から何までお世話になっている、そもそも初めて釣りをするにはもうすでに幸運なのであった。



まず初心者のわたしは何にも知らないしやったこともないわけだから、明るいうちに家を出て竿を振る練習をしなくてはということでお昼の15時ほどから出かけた。
竿を振るのは思った以上に難しかった。
竿のそのしなりを利用して遠くまで飛ばすようなのだが、それがなかなかできないし、糸を振るときに指から離すタイミングというのも掴めなかった。
うまくいけば遠く、30メートルとかなのだろうか、それくらい飛ぶのだが指を離すタイミングが遅いとそぐ目の前にぴちゃんと落ちて話にならないのであった。
それを夕方日が落ちるまで練習したものの、練習のれの字もしたとは思えないまま本番に突入開始であった。
けどこの遠くに飛ぶ感じは想像以上に気持ちが良く、またかっくいいのだ。
それをお師匠は50メートルとかもっとなのだろうか、そこくらい遠くにビュッというかっくいい音と一緒に難なくする様がお師匠!であった。



イカはイカでも、あのイカの中では最高級と言われるアオリイカくんを釣るのであるが、彼らはこの時期夜から活動的になるらしかった。
日も落ちて暗くなったころ、わたしは相変わらずもたもたしていて、糸が足下の岩にひっかからないようにとかそういうことで必死であった。
そんなとき、糸を巻いていたら急に重くなって糸が上がらない、これはまた岩場にでも引っかかったのだろうと思い、
「みーおじー、また引っかかったかも~」と言って、どれと見てもらって、その糸を上げれたところ、
そのルアーのところにイカの足先がちょいとかかっていた。
「おまえこれ、イカやないか、かかっとったんやぞ!」と。
まず初心者のわたしにはその重さがというかそれが引いてる重さなのか岩にかかっただけなのか、そういう違いさえわからなかったのだった。
みーおじには散々迷惑をかけまくった。
やっぱりどっぷり初心者っぷりを発揮しまくってしまって、自分でもなかなかだったのだ。





それから少ししてまたぐっと重くなった!
どうにかこうにかしてやっとひきあげたものはでかかった。
なんでしょう、そのときのイカとの対峙のときはどうも言葉がなんもでらんし、ただ格闘しっぱなしで自分では突然何かが始まることに驚きっぱなしだった気がする。
そんなこんなで日をまたぐ24時ころに引き上げることになったが、その成果と言えば、20センチ越えが2杯に普通サイズが2杯?ほどで、、
なんとまあ、こりゃびっくりって本人が一番きょとんだからね。
なんか釣れてしまっただ、というのが心境で、周りの人の方が、すごいやん!こんなでかいのを初心者が釣るなんてないんやぞ!と。
それほどでかい奴が釣れてしまったのだった。










この大きさ!まさにビギナーズラックとはこのことであった。
その日みーおじも今期最大の25センチ級を釣っていた!
大漁も大漁。
そいで、我らはしめしめして、その大冒険を終えたのであった。





これは次の日、たっぷりのイカ丼でたーんと頂いたのであった。