憂国のZ旗

日本の優れた事を様々話したい。

韓国外相「日本の教科書に歴史のわい曲があれば、直ちに強硬な措置をとる」

2014-04-04 17:28:41 | 時評

宮沢談話による「近隣諸国条項」が日本国の教育を著しく歪めてきた。

第一次安倍晋三内閣で是正したが、民主党政権では元に戻してきた。
まことに、3年半の民主党政権とは、過去に後戻りした印象が強い。

韓国の尹炳世外相は、日本国の教科書に何の権利があってか、注文をつける。
しかも、韓国国内の歴史歪曲に満ちた教科書は手付かずである。
反日思想を保つために、反日法を実行している。旭日旗は侵略のシンボルとして
韓国国内では禁止である。アメリカの公的建造物に旭日旗らしきものがあると
騒いだのは、ほんの少し前である。

領土に対する見解にしろ、教科書の記述にしろ、

中共や韓国が異常な執着を見せる背景には、記述内容が政府の統一見解になるからである。
日本国ないでは、教科書採択を次第に細分化してゆこうという目論見が見える。
国家の干渉を省くと言えば結構な話であるが、教育の機会均等化という見地からすれば
不都合極まりない行動である。

教科書採択問題の集大成は、八重山教科書採択問題に現れているが、
八重山にサヨクが集結しただけに過ぎない。学問の世界はいわゆる白亜の殿堂と
知られているが、変えてはならぬもの、変えるべきものというのは、アカデミックな
色彩に彩られているだけに過去の遺物を引きずる公算が強い。
この点では、法曹界も終戦直後の東大法学部の権威を引き継いでいる。
司法テロは、弁護士が引き起こしていると感じる。(一票の格差訴訟)




韓国外相が日本けん制「教科書検定で歴史わい曲なら厳格措置を取る」―中国紙
Record China 4月3日(木)21時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140403-00000049-rcdc-cn

3日、韓国の尹炳世外相は「日本の小学校教科書の検定結果と『外交青書』が歴史をわい曲する内容であった場合、韓国政府はすぐさま強硬で厳格な措置を取る」と表明した。写真はソウルの独島体験館。
2014年4月3日、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は「日本の小学校教科書の検定結果と『外交青書』が歴史をわい曲する内容であった場合、韓国政府はすぐさま強硬で厳格な措置を取る」と表明した。中国日報(電子版)が伝えた。

【その他の写真】

韓 国メディアの報道によると、尹外相は同日ソウルで開かれた外交関係機関と企業家の懇談会に出席。終了後にメディアの取材に答え、「韓国政府は日本の動向を 注視しており、こちらの意向はすぐに日本側に伝える方針だ」と述べた。また、教科書問題が慰安婦問題をめぐる局長級会談に影響するか否かについては「一緒 に議論することはできない」と話した。

また、韓国外務省の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は同日の定例記者会見で「日本は独島(日本名・竹島)の主権主張をすぐさまやめるべきだ」と強調。「韓国 は態度を変えない日本政府に深い遺憾の意を表明する」とした。さらに「日本は歴史を正視し、次世代に正確な歴史教育をすべきだ。日本の教科書は正確な歴史 的事実を記載しなければならない」と述べた。(翻訳・編集/AA)




日本の教科書検定結果を批判 是正要求=韓国教育部

聯合ニュース 4月4日(金)15時42分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140404-00000023-yonh-kr

声明を発表する教育部報道官=4日、ソウル(聯合ニュース)
 【世宗聯合ニュース】韓国教育部は4日、独島に対する領有権主張を強めた日本の小学校教科書の検定結果を強く非難し直ちに是正するよう求めた。
 同部は同日、報道官名義の声明を通じ「育ち行く世代にうその主張を教え侵略の歴史を正当化するのは近隣国家との善隣はもちろん北東アジア地域の平和を危うくさせる極めて非教育的な行為」だとして日本の文部科学省を批判した。
 また、独島に対する確固とした領土主権を持つ韓国政府に対し日本の児童が使う教科書で独島の領有権を主張するのは、独島に対する侵略的な意図をあらわにするもので怒りを禁じえないと力説した。
 さらに、文部科学省が教科書の内容を正すまで国際社会に日本政府の不当性を訴え続けると主張した。
 一方、同部は小・中・高校での独島教育を強化する方針を打ち出した。新たに開発する独島教材を各学校に配布し、年間10時間程度の教育を行う。



小学教科書検定:竹島・尖閣「固有の領土」政府見解色濃く

2014-04-04 17:12:31 | 時評

稀代の売国者は、河野洋平と村山富市だけではなかった。
宮沢談話による「近隣諸国条項」を世に表した宮沢喜一も名誉の誉れが高い。

ハンギョレ新聞は、何とか過去の遺産にすがり付こうと懸命であるが、
いまや、嫌韓の真っ只中の日本国での存在は軽くなるばかりである。

ワシントンポストによれば、歴史修正主義者の安倍晋三首相と、
熱血漢の下村文部科学相の胸襟を開くには至らない。

欧米や中韓の歴史修正主義とは、事実に基づく歴史認識を許容しない
不都合なもので、批判するには、立憲主義と同等の価値を持つようである。

歴史修正主義とか、立憲主義とかの言葉で、思考することを停止するようでは
現今の世界を闊歩する事はおぼつかない。





特定アジアニュース
2014年01月29日
日本三大歴史談話の一つ『宮沢談話』が解体されたニダ どうするニカ?
http://specificasia.blog.jp/archives/2873912.html

教科書反省『宮沢談話』を復活させる方法
(ハンギョレ新聞 韓国語 2014/01/29)

28日、日本文部科学省が教科書執筆の指針になる学習指導要領解説書に「独島は日本の固有領土」という内容を入れたという消息を聞いて、韓-日関係がもう取り返し難い新しい時代に入ったことを直感した。

韓-日間に『教科書問題』が始まったのは30数年前である1982年に遡る。当時、日本文部科学省は高等学校歴史教科書を検定する過程で、日本が中国大陸(後に東南アジアと確認)を『侵略』したと書かれた部分を『進出』したと直すようにした、いわゆる『教科書問題』を起こした。(日本テレビ記者の取材をもとにした記者クラブ加盟各社の誤報)

韓国を含む東アジア各国で怒りの声があふれ出た。

しかし、波紋は長引かなかった。1982年8月、鈴木善幸内閣の宮澤喜一官房長官が「アジアの近隣諸国との友好・親善のために、これらの批判に十分に耳を傾け、政府が責任において是正する」という談話を出したおかげだ。日本政府はその年11月、教科書検定基準を直し、「日本の侵略と加害の歴史を歪曲しない」と明らかにした。これが去る30年の間、韓-日の歴史葛藤の最後の安全弁の役割をしてきた、いわゆる『近隣諸国条項』である。

韓国民が最も敏感に反応する日本の教科書の記述が独島に関する問題であることを思いだしてみると、安倍晋三日本政府の28日の措置(中学・高校の学習指導要領解説書に、竹島を「固有の領土」と記載したこと)は事実上、近隣諸国条項に対する死刑宣告と呼ぶことができる。

皆が『河野談話』(慰安婦の動員過程の強制性を認めた談話)と『村山談話』(日本の侵略と植民支配を認めて謝罪した談話)に集中している間に、日本の3大歴史談話の中で最も弱い環である宮沢談話が解体されたわけだ。


いま、私たちは日本とどのように向き合うべきか。選ぶことができる道は二つである。

一つの道は、日本のように国家の教科書介入と愛国主義教育を強化する道である。韓国教育部は、“でたらめ”教学社の教科書採択率が事実上ゼロを記録すると教科書の国政化カードをまさぐるなど、過去回帰の道をきょろきょろ見回している。

他の道は、韓日の市民社会の連帯を強化して日本が正しい歴史認識を持つように圧迫する道である。これまで韓日両国の市民団体は、正しい歴史教育のために少なくない努力を傾けてきた。2005年には韓日市民団体が集まって『未来をひらく歴史』(日中韓3国共通歴史教材委員会)を書き、これは2012年に『韓中日が一緒に書いた東アジア近現代史』(邦題は「新しい東アジアの近現代史」?)に発展した。この教科書を制作した団体は、一年に一回ずつ韓・中・日3国を順に青少年キャンプも開く。韓日両国の学者・教師・市民団体が力を集めて制作した歴史副教材は10以上を数える。

1982年の教科書問題以降に誕生した日本の平和団体である『ピースボート』は、活動領域を平和・反核・憲法守護・災害救護など全方向に広げている。2005年からは韓国の環境財団と共に『ピース・アンド・グリーンボート』(PEACE&GREEN BOAT)も浮かべ、両国の若者たちが会って歴史と生態問題を議論する。

しかし、見通しは明るくない。米日の衰退と中国の浮上という東アジアの根本的な地政学的な変化の前に、日本の焦燥感は深まって右傾化も持続するだろう。

韓国の応戦対応が日本の右傾化を止めることができるだろうか。

誰も言及しないが、日本政府の独島挑発に加速エンジンを付けた張本人が、韓国大統領では初めて2012年8月に独島を訪問したイ・ミョンバク前大統領であることを記憶しなければならない。(機械翻訳 若干修正)



「歴史教科書」に関する宮沢内閣官房長官談話
外務省 昭和57年8月26日

一、日本政府及び日本国民は、過去において、我が国の行為が韓国・中国を含むアジアの国々の国民に多大の苦痛と損害を与えたことを深く自覚し、このようなことを二度と繰り返してはならないとの反省と決意の上に立って平和国家としての道を歩んできた。我が国は、韓国については、昭和四十年の日韓共同コミニュニケの中において「過去の関係は遺憾であって深く反省している」との認識を、中国については日中共同声明において「過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことの責任を痛感し、深く反省する」との認識を述べたが、これも前述の我が国の反省と決意を確認したものであり、現在においてもこの認識にはいささかの変化もない。

二、このような日韓共同コミュニケ、日中共同声明の精神は我が国の学校教育、教科書の検定にあたっても、当然、尊重されるべきものであるが、今日、韓国、中国等より、こうした点に関する我が国教科書の記述について批判が寄せられている。我が国としては、アジアの近隣諸国との友好、親善を進める上でこれらの批判に十分に耳を傾け、政府の責任において是正する。

三、このため、今後の教科書検定に際しては、教科用図書検定調査審議会の議を経て検定基準を改め、前記の趣旨が十分実現するよう配慮する。すでに検定の行われたものについては、今後すみやかに同様の趣旨が実現されるよう措置するが、それ迄の間の措置として文部大臣が所見を明らかにして、前記二の趣旨を教育の場において十分反映せしめるものとする。

四、我が国としては、今後とも、近隣国民との相互理解の促進と友好協力の発展に努め、アジアひいては世界の平和と安定に寄与していく考えである。
義務教育諸学校教科用図書検定基準 (平成11年1月25日文部省告示第15号) (2の(4)が近隣諸国条項)

第3章 各教科固有の条件
[社会科(「地図」を除く。)]

1  範囲及び程度
(1) 中学校学習指導要領第2章第2節の第3「指導計画の作成と内容の取扱い」の1の(3)に示す「適切な課題を設けて行う学習」は,取り上げなくても差し支えないこと。

2  選択・扱い及び組織・分量
(1) 小学校学習指導要領第2章第2節の第2「各学年の目標及び内容」の[第6学年]の2「内容」の(1)のウの「建造物や絵画」並びにオの「歌舞伎や浮世絵」及び「国学や蘭学」については,いずれも取り上げていること。

(2) 小学校学習指導要領第2章第2節の第2「各学年の目標及び内容」の[第6学年]の3「内容の取扱い」の(3)のアについては,3か国程度を取り上げ,選択して学習することができるよう配慮がされていること。

(3) 未確定な時事的事象について断定的に記述しているところはないこと。

(4) 近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること。

(5) 著作物,史料などを引用する場合には,評価の定まったものや信頼度の高いものを用いていること。また,法文を引用する場合には,原典の表記を尊重していること。

(6) 日本の歴史の紀年について,重要なものには元号及び西暦を併記していること。



一度落ち着いてから再びファビョらせるのも何なので、早めに削除したほうが良いですね。

自民、「アジア配慮」見直しへ 領土の教育強化も
(共同通信 2013/04/24)

 自民党は24日、教育再生実行本部特別部会の初会合で、教科書検定基準をめぐり、アジア諸国への配慮を求める「近隣諸国条項」を見直す方針を確認した。沖縄県・尖閣諸島など領土の教育強化も打ち出す方向で、6月に政府への提言案をまとめる。中国や韓国の反発が予想される。議論の一部は夏の参院選公約にも反映させる。

 特別部会主査の萩生田光一党総裁特別補佐は会合後、記者団に「改正教育基本法には『他国に敬意を払う』という趣旨の記述があり、近隣諸国条項は役割を終えた」と指摘した。



小学教科書検定:竹島・尖閣「固有の領土」政府見解色濃く

毎日新聞 2014年04月04日 11時59分(最終更新 04月04日 14時09分)
http://mainichi.jp/select/news/20140404k0000e040235000c.html

 文部科学省が4日公表した小学校の教科書検定結果では、社会に竹島(島根県)と尖閣諸島(沖縄県)を記述した教科書が増え、小学校で初めて「日本固有の領土」と表記されることが分かった。従来の教科書にあった簡単な記述から、日本政府の見解も交えた「詳細な記述」に大きく変化した教科書も。中には政府見解に則した検定意見が付けられ、削除された記述もあった。【福田隆、水戸健一】

 東京書籍は5年生用で「日本海上にある竹島は、日本固有の領土ですが、韓国が不法に占領しています」「東シナ海にある尖閣諸島は、日本固有の領土ですが、中国がその領有を主張しています」と記述。光村図書出版も竹島を「日本固有の領土」と記載した。現行の教科書では、竹島は「島根県に属する」、尖閣は「沖縄県に属する」との表現だった。

 尖閣については光村図書出版の6年生用で「中国が領有を主張しており、政府は、その解決に向けて努力を続けています」と記述して申請したが「解決すべき領有権問題は存在しない」との日本政府見解に則し「誤解する恐れがある」と検定意見を付け、該当部分は削除された。

 東京書籍の編集担当者は「社会的に関心の高まっている問題なので記述を見直した」と説明。光村図書出版の編集担当者は修正に応じた理由について「『中国が領有権を主張している』点は事実だが、『日本が問題視している』ということについては、確かに事実と言い切れなかった」と、政府見解に即した状況を説明した。

 また、「アジア・太平洋戦争」との表記について、「説明不足」と指摘し、一般的な呼称である「太平洋戦争」も併記するよう求めた。


2歳の幼児が漢字を読んだ!

2014-04-04 15:28:41 | 時評


・子どもを伸ばす漢字教育
 国際派日本人養成講座 H15.11.23
http://konn.seesaa.net/article/18137553.html
■1.2歳の幼児が漢字を読んだ!■

 きっかけは偶然だった。小学校教師の石井勲氏が炬燵(こたつ)に入って「国語教育論」という本を読んでいた。そこに2歳の長男がよちよち歩いてきて、石井氏の膝の上に上がり込んできたので、氏は炬燵の上に本を伏せて置いた。

 その時、この2歳の幼児が「国語教育論」の「教」という漢字を指して「きょう」と言ったのである。びっくりして、どうしてこんな難しい字が読めたんだろう、と考えていると、今度は隣の「育」の漢字を指して「いく」と言った。

  石井氏が驚いて、奥さんに「この字を教えたのか?」と尋ねると、教えた覚えはないという。教えてもいないものが読めるわけはない、と思っていると、奥さん が「アッ! そう言えば一度だけ読んでやったことがある」と思い出した。奥さんは音楽の教師をしており、「教育音楽」という雑誌を定期購読していた。ある 時、息子が雑誌のタイトルを指で押さえて、「これなあに?」と聞くので、一度だけ読んでやったような記憶がある、というのである。

 そん なこともあるのか、と半信半疑ながら、ひょっとしたら、幼児にとって漢字はやさしいのかもしれない、と石井氏は思いついた。ひらがなは易しく漢字は難し い、幼児に教えるものではない、と思いこんでいたが、実はそうではないのかもしれない。これが石井式漢字教育の始まりだった。

■2.漢字学習で幼稚園児の知能が伸びた!■

 それから石井氏は昭和28年から15年にもわたって、小学校で漢字教育を実践してみた。当初は学年が上がるにつれて、子どもの学習能力が高まると信じ込んでいたが、実際に漢字を教えてみると、学年が下がるほど漢字を覚える能力が高いことが分かった。

  そこで今度は1年生に教える漢字を増やしてみようと思った。当時の1年生の漢字の習得目標は30字ほどだったが、これを300字ほどに増やしてみると、子 供たちは喜んでいくらでも吸収してしまう。それが500字になり、とうとう700字と、小学校6年間で覚える漢字の8割かたを覚えてしまった。

  ひっとしたら就学前の幼児は、もっと漢字を覚える力があるのかもしれない。そう思って昭和43年からは3年間かけて、幼稚園児に漢字を教えてみた。すると 幼児の漢字学習能力はさらに高いということが分かってきた。同時に漢字学習を始めてからは幼児の知能指数が100から110になり、120になり、ついに は130までになった。漢字には幼児の能力や知能を大きく伸ばす秘密の力があるのではないか、と石井氏は考えるようになった。

■3.複雑でも覚えやすい漢字■

  どんな子どもでも3歳ぐらいで急速に母国語を身につけ、幼稚園では先生の話を理解し、自分の考えを伝えることができる。この時期に言葉と同時に漢字を学べ ば、海綿が水を吸収するように漢字を習得していく、というのが石井氏の発見だった。漢字は難しいから上級生にならなければ覚えられない、というのは、何の 根拠もない迷信だったわけである。

 同時に簡単なものほど覚えやすい、というのも、誤った思いこみであることが判明した。複雑でも覚える 手がかりがある方が覚えやすい。たとえば「耳」は実際の耳の形を表したもので、そうと知れば、簡単に覚えられる。「みみ」とひらがなで書くと画数は少ない が、何のてがかりもないのでかえって覚えにくい。

 石井氏はカルタ大の漢字カードで教える方法を考案した。「机」「椅子」「冷蔵庫」「花 瓶」などと漢字でカードに書いて、実物に貼っておく。すると幼児は必ず「これ、なあに?」と聞いてくる。そこではじめて読み方を教える。ポイントは、遊び 感覚で幼児の興味を引き出す形で行うこと、そして読み方のみを教え、書かせないことである。漢字をまず意味と音を持つ記号として一緒に覚えさせるのであ る。

■4.抽象化・概念化する能力を伸ばす■

 動物や自然など、漢字カードを貼れないものは、絵本を使う。幼児絵本のか な書きの上に、漢字を書いた紙を貼ってしまう。そして「鳩」「鴉」「鶏」など、なるべく具体的なものから教えていく。すると、これらの字には「鳥」という 共通部分があることに気づく。幼児は「羽があって、嘴(くちばし)があって、足が2本ある」のが、「鳥」なのだな、と理解する。ここで始めて「鳥」という 「概念」が理解できる。

 これが分かると「鶯」や「鷲」など、知らない漢字を見ても、「鳥」の仲間だな、と推理できるようになる。こうして物事を概念化・抽象化する能力が養われる。

  またたとえば「右」、「左」など、抽象的な漢字は「ナ」が「手」、「口」は「くち」、「工」は「物差し」と教えてやれば、食べ物を口に入れる方の手が 「右」、物差しを持つ方の手が「左」とすぐ覚えられる。そう言えば、筆者は小学校低学年の時、右と左の字がそっくりなので、どっちがどっちだか、なかなか 覚えられなかった記憶があるが、こう教わっていたら瞬時に習得できていただろう。

■5.推理力と主体性を伸ばす■

 また 一方的に教え込むのではなく、遊び感覚で漢字の意味を類推させると良い。石井式を実践している幼稚園でこんな事があった。先生が黒板に「悪魔」と書いて、 「誰かこれ読めるかな」と聞いた。当然、誰も読めないので、「じゃあ、教えてあげようね」と言ったら、子供たちは「先生、待って。自分たちで考えるか ら」。

 子供たちは相談を始めて、「魔」の字の下の方には「鬼」があるから、これは鬼の仲間だ、、、こうしてだんだん詰めていって、とうとうこれは「あくま」じゃないか、と当ててしまった。

  この逸話から窺われるのは、第一に、幼児にも立派な推理力がある、という事だ。こういう形で漢字の読みや意味を推理させるゲームで、子どもの論理的な思考 能力はどんどん伸びていく。第二は、子どもには自分で考えたい、解決したい、という気持ちがあるということである。そういう気持ちを引き出すことで、子ど もの主体的な学習意欲が高まる。そして自ら考えて理解できたことこそ、本当に自分自身のものになるのである。

■6.漢字から広がる世界■

  石井式の漢字教育と比較してみると、従来のひらがなから教えていく方法がいかに非合理的か、よく見えてくる。たとえば、「しょうがっこう」などという表記 は世の中に存在しない。校門には「○○小学校」などと漢字で書かれているのである。「小学校」という漢字熟語をそのまま覚えてしまえば、近くの「中学校」 の側を通っても、おなじ「学校」の仲間であることがすぐに分かる。「小」と「中」の区別が分かれば、自分たちよりやや大きいお兄さん、お姉さんたちが行く 学校だな、と分かる。

 こうして子どもは、漢字をたくさん覚えることで、実際の社会の中で自分たちにも理解できる部分がどんどん広がって いくことを実感するだろう。石井氏の2歳の長男も、お父さんが読んでいる本の2つの文字だけでも自分が読みとれたのがとても嬉しかったはずだ。だから、僕 も読めるよ、とお父さんに読んであげたのである。

 このように漢字を学ぶことで外の世界に関する知識と興味とが増していく。本を読んだ り、辞書を引けるようになれば、その世界はさらに大きく広がっていく。幼児の時から漢字を学ぶことで、抽象化・概念化する能力、推理力、主体性、読書力が 一気に伸びていく。幼児の知能指数が漢字学習で100から130にも伸びたというのも当然であろう。

 漢字学習を通じて、多くの言葉を知 り、自己表現がスムーズに出来るようになると、情緒が安定し、感性や情操も豊かに育っていく。石井式を取り入れた幼稚園では、「漢字教育を始めて一ヶ月く らいしたら、園児たちの噛みつき癖がなくなりました。」という報告がしばしばもたらされるという。子供たちのうちに湧き上がった思いが表現できないと、フ ラストレーションが溜まって噛みつきという行為に出るが、それを言葉で表現できると、心が安定し、落ち着いてくるようだ。最近の「学級崩壊」、「切れやす さ」というのも、子どもの国語力が落ちて、自己表現ができなくなっている事が一因かもしれない。

■7.自閉症児が変わった■

  NTTと電気通信大学の共同研究では、「かな」を読むときには我々は左脳しか使わないが、漢字を読むときには左右の両方を使っているということを発見し た。左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ。右脳は音楽脳とも呼ばれ、パターン認識が得意である[a]。漢字は複雑 な形状をしているので、右脳がパターンとして認識し、それを左脳が意味として解釈するらしい。

 石井氏は自閉症や知的障害を持った子供にも漢字教育を施して、成果をあげている。これらの子どもは言語脳である左脳の働きが弱っているため、言葉が遅れがちであるが、漢字は右脳も使うので、受け入れられやすいのである。

  石井氏が校長をしていた小学校にはS君という自閉症児がいた。授業中、机に座っていることができずに、廊下に出てはぐるぐると左回りを続けているという子 どもだった。校長としてS君を引き取った石井氏は、彼が電車に関心を持っているのを見つけた。絵を描かせると、黄色い電車と新幹線を描く。「黄色いのは総 武線で、東京に行くんでしょ。」と行って電車のそばに「東京」と書いてやった。新幹線にほうにも「新幹線」と書いてやると、S君は本当に嬉しそうに笑っ た。

 翌日、また絵を描かせると、今度は電車の絵に「東京」「新幹線」という文字に似た模様を書き付けていた。これを生かさない手はない、と思った石井氏は、S君のお母さんを呼んで夏休みの間、毎日5分でいいから「漢字カード」で遊んでやってください、と頼んだ。

 休みが終わると、お母さんが200枚もの漢字カードを持って、「あまりにS君の反応が良いので、どんどんやっていったら、こんなにできた」という。

 夏休み明けのS君にクラスの友だちは驚いた。「S君が授業中ずっと椅子に座れるようになった」「体育の時間に皆と一緒に駆け足をやった」そしてついに「S君が教科書を開いた。」

 S君は家でお父さんと一緒にお風呂に入っている時、「学校で勉強、頑張るからね」と言った。父親は思わずS君を抱きしめて「頑張れよ」と励ましたそうである。[2,p166]

■8.漢字かな交じり文の効率性■

  漢字が優れた表記法であることは、いろいろな科学的実験で検証されている。日本道路公団が、かつてどういう地名の標識を使ったら、ドライバーが早く正確に 認識できるか、という実験を行った。「TOKYO」「とうきょう」「東京」の3種類の標識を作って、読み取るのにどれだけの時間がかかるかを測定したとこ ろ、「TOKYO」は1.5秒だったのに対し、「とうきょう」は約半分の0.7秒、そして「東京」はさらにその十分の一以下の0.06秒だった。

 考えてみれば当然だ。ローマ字やひらがなは表音文字である。読んだ文字を音に変換し、さらに音から意味に変換する作業を脳の中でしなければならない。それに対し漢字は表意文字でそれ自体で意味を持つから、変換作業が少ないのである。

  日本人はこの優れた、しかしまったく言語系統の異なる漢字を導入して、さらにそこから、ひらがな、カタカナという表意文字を発明した。その結果、数千の表 意文字と2種類の表音文字を使うという、世界でも最も複雑な表記システムを発明した。たとえば、以下の3つの文章を比べてみよう。

朝聞道夕死可矣あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり朝に道を聞かば夕に死すとも可なり

 漢字だけ、あるいは、ひらがなだけでは、いかにも平板で読みにくいが、漢字かな交じり文では名詞や動詞など重要な部分が漢字でくっきりと浮かび上がるので、文章の骨格が一目で分かる。漢字かな交じり文は書くのは大変だが、読むにはまことに効率的なシステムである。

  情報化時代になって、書く方の苦労は、かな漢字変換などの技術的発達により、急速に軽減されつつあるが、読む方の効率化はそれほど進まないし、また情報の 洪水で読み手の負担はますます増大しつつある。読む方では最高の効率を持つ漢字かな交じり文は情報化時代に適した表記システムであると言える。

■9.漢字教育で逞しい子どもを育てよう■

  英国ケンブリッジ大学のリチャードソン博士が中心となって、日米英仏独の5カ国の学者が協力して、一つの共通知能テストを作り上げた。そのテストで5カ国 の子ども知能を測定したところ、日本以外の4カ国の子どもは平均知能指数が100だったのに、日本の子どもは111だった。知能指数で11も差が出るのは 大変なことだというので、イギリスの科学専門誌「ネイチャー」に発表された。

 博士らがどうして日本の子どもは知能がずば抜けて高いのか、と考えた所、この5カ国のうち、日本だけが使っている漢字に行き着いたのである。この仮説は、石井式で知能指数が130にも伸びる、という結果と符合している。

 戦後、占領軍の圧力や盲目的な欧米崇拝から漢字をやめてカタナカ書きやローマ字書きにしよう、あるいはせめて漢字の数を減らそうという「国語改革」が唱えられ、一部推進された。こうした科学的根拠のない「迷信」は事実に基づいた石井式漢字学習によって一掃されつつある。

 国語力こそ子どもの心を大きく伸ばす基盤である。国語力の土壌の上に、思考力、表現力、知的興味、主体性などが花開いていく。そして国語を急速に習得する幼児期に、たくさんの漢字を覚えることで、子どもの国語力は豊かに造成されるのである。

 石井式漢字学習によって、全国津々浦々の子供たちが楽しく漢字を学びつつ、明日を担う日本人としての逞しい知力と精神を育んでいくことを期待したい。
(文責:伊勢雅臣)

■リンク■
a. JOG(240) 日本語が作る脳
虫の音や雨音などを日本人は左脳で受けとめ、西洋人は右脳で
聞く!?
b. JOG(221) 漢字と格闘した古代日本人
外来語を自在に取り込める開かれた国際派言語・日本語は漢字
との国際的格闘を通じて作られた。

■参考■(お勧め度、★★★★:必読~★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。
1. 石井勲、「0歳児から始める脳内開発」★★★、蔵書房、H8
2. 石井勲、「石井式で漢字力・国語力が驚くほど伸びる」★★、
コスモトゥーワン、H13