別れと再会のきっかけ『恋の疵痕 Pain of heart』

本日はプラチナの新刊で

若狭萌さん『恋の疵痕　Pain of heart』
　地方病院で燻る心臓外科医の受様。ある夜緊急手術した老人の身内だと
　駆け込んできた男性に愕然とする。彼はかつて自分に愛を囁き、手酷く捨
　てていった男だったのだ!!いつまでも心疼かせる恋、再び。

今回は日本屈指の資産家にして有名電気会社社長と
義父の病院の立直しを図る優秀な心臓外科医のお話

お互いに相手に捨てられたと思っていた二人が再会、
憎みながらも惹かれあい再び恋人に戻るまでなのですが、
好きだったからこそ忘れられなかった二人なので
再び燃え上がるのは憎しみよりも愛なのはお約束です

受様は亡き父と同じ医者を目指し
奨学金を受けながら大学を受けた為、
狭いながらも安い大学の寮に入ります。

寮で受様のルームメイトになったのは
同じく奨学金で入学し弁護士を目指していた攻様で
二人はお互いに惹かれあいますが、
攻様が突然に姿を消した事で受様の恋は終わりを迎えます

その後大学を出た受様は
心臓外科医として高い評価を得るまでとなりますが、
母の再婚相手にして恩師でもある義父が
経営の傾いた地方の総合病院を継いだ際、
少しでも役に立てればと転院します。

しかし義父の改革の努力と受様の腕だけでは
傾きかけた経営を立て直せるほどではなく、
内情は火の車、受様の勤務も激化の一途を辿っています。

ある夜も運ばれた急患の手術をした受様ですが、
彼女の身内、孫として現れたのは
大学時代に自分を捨てた攻様で
二人は十年ぶりの再会を果たします。

しかも天涯孤独だったはずの攻様は
日本屈指の巨大コンシェルンの中核企業、
国内でも一二を争う電気会社の社長となっていて
祖母を受様に助けられたばかりだというのに
全く受様の話を聞こうともしない男になっていました。

しかも
グループの病院に転院させると言い放っていた攻様が
翌朝持ちかけてきた話は病院同士の提携話で

果たして提携話を持ちかけた攻様の狙いとは？
受様の下す判断が二人の未来にもたらすものとは？

ＢＬ世界でも王道な再会モノ

受様視点のお話ですが、
攻様の行動に愛しさ故の憎しみが見え隠れして
どこで折合いが着くのかしらとドキドキな展開が
私のツボにハマッて楽しく読めました

今回の出会いのきっかけになった祖母が
二人の別れの遠因だったりしたのも
ちょっとした伏線として良かったですね。
今後の二人の仲は暗黙の了解事項で安泰で～す。

発刊が1月伸びたので
夏コミの後日談同人誌のほうを先に持っていた私。
やっと其方も読了しました

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崎谷はるひさん原作ＣＤ『パビネス』

欲しいＣＤがあと1枚、2枚、3枚、4枚・・・
ちょっと某更屋敷状態でキリが有りません