現代妊娠事情『恋する遺伝子～嘘と誤解は恋のせい』

本日は花丸です

小林典雅さん『恋する遺伝子～嘘と誤解は恋のせい』
　高額謝礼の一万円につられ精子を提供しに向かった某研究所で尊敬する
　人気劇作家の受精卵が廃棄される危機に出くわした攻様は、男前に俺が
　産むと名乗り出て受胎します。男なのに妊婦って無事に出産できるの?!

今夏は『嘘と誤解は恋のせい』シリーズのスピンオフ、
既刊カプのキューピット役の先輩のお話になります

既刊でもハチャメチャなアンケを作ったり
二人の仲をかき回すかのような俺様思考を披露した攻様ですが、
本作では偶然知った憧れの作家が残した受精卵を守る為
男ながらに妊娠するというトンデモぶりを発揮しています

攻様は最高学府を中退して劇団に入りますが
プチパトロンな後輩の援助もあって
極貧生活でもかけらの後悔もなく過ごしていました。

そんなある日
攻様は劇団員の友人の紹介で不妊治療の為
若い男性の精子を求めるバイトに出向きます。

そのバイト的で攻様は偶然、
先日事故死したカリスマ的な劇作家と漫画家夫婦が
人工授精した卵子の処分を巡って
担当医と故人の息子が諍っている場面に遭遇します。

この故人の息子こそ今回の受様になります

本来は全く無関係な攻様ですが、
件の劇作家は攻様にとっても憧れの人で
何年も夫婦の不妊に携わったらしい担当医は
どうしても廃棄したくないと言うのですが

受様は元々父は不仲らしく、
再婚した女性との子供まで責任をとれないと
全く取り付く島も有りません。

勢い担当医の肩を持って口を出した攻様ですが
なんなら貴方が産めば良いと言う受様の一言に
自分が件の受精卵を引受ける決意、
攻様は様々なテストを経て件の受精卵を受胎
「若様」と名付けて代理父生活に突入します

一方、売り言葉に買い言葉的に
攻様の受胎を許可した受様ですが
攻様と接する事で徐々に
「若様」の存在を認めていく事になります。

はたして攻様は無事に若様を産めるのか

妊娠後、とあるきっかけで受様の家に居候してからは
若様の成長に合わせて受様との恋にも
重点が置かれていくのですが、

いざ出産という場面で大ドンデン返し

ココはホントにネタばれなので
何があるかはぜひご自身で読んで下さい。

こういうてんかいが良いのか悪いのかは
お好みになるかと思いますけど
私的には「こう来るか～」みたいな感じで
とっても楽しかったです

短編は前作の受様が攻様に
偽アンケートのやり直しをしてもらうお話で
雑誌付録のドラマＣＤの原作の完全版です。

ＣＤでは演じられなかった絡み部分が
濃厚に追加されてバカップルぶりを堪能できますよ