真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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誰かを思うという事『ただ一人の男2』

2011-11-23 | 読了本review

本日はショコラです

火崎勇さん『ただ一人の男2』
 人がモノにしか見えない受様だが、同居人で元極道・攻様をただ一人の人と認識し、
 恋人として結ばれた。初めての感情に戸惑ながらも新たな関係を築こうとするが
 ふとした出来事で攻様が自分の気持ちを疑わっていないかと不安になり…

強面な元ヤクザの組長で現不動産会社社長と
ある事件で感情の起伏がないバーテンダーカプの第二巻

攻様を極道に引き戻そうとする男を絡めながら
受様の気持ちの深まりを描く本編と
受様の主治医兼友人視点で回想を絡めた書き下ろし番外編を収録。

受様は死地から蘇った攻様を人として認識し
彼への恋を自覚した事から恋人同士になります。

そんな受様のお相手はというと
今は不動産会社の社長をしているとはいえ
極道の組長までおさめた男だけあって
不遜で豪胆で唯我独尊な俺様系

今回も受様に強引に一週間の休みを取らせ
昔馴染みだと言う高級旅館で過ごす事に。

朝から晩まで攻様を独占できる毎日は
意外な程に楽しいものでしたが
宿を出る日に起きた二つの出来事が
二人の未来に暗い影を投げかける事になります

一つは攻様が
水鳥のヒヨコが犬の後をついて回っている姿を
インプリンティング(刷込み現象)だと断じた事で
攻様が自分の気持ちを疑っているのかと思った事で

一つは
攻様が極道時代に関わりのあった元総会屋で
現IT企業社長との知り合った事です。

幸いにも受様の気持ちは
受様の昔のカウンセラーの助手をしていた
セラピストとの再会で落着きを見せるのですが

攻様の友人だという男は
攻様を自分の世界に引き戻そうと画策し
受様にちょっかいをかけてきます。

受様がなびかないと知った男は
徐々に受様を取り巻く人々にも手を出してきて

前巻は受様が攻様を唯一の相手として
恋を自覚するまででしたが
本巻は攻様によって世界が開いた受様が
徐々に周りを見始めたことによって
他人の気持ちにまで意識を広げて行く事になります。

自分の気持ちが疑われているのではと悩んだり
周りの人を巻き込まない為にと
IT社長のもとに単身で乗り込んだりするのですよ。

攻様が間に合ったので良かったものの
今回もかなりヤバい目に会ってしまうのも
極道モノの王道設定として
ハラハラできないと楽しめないかもですね

攻様にちょっかいを出すIT社長や
過去の受様を知るセラピストは
次巻以降も二人に大きく関わって行くので
初読みの方にもそのままGOして頂きたい

コメント
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