真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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神と人が近い世界『廃王国の六使徒』

2012-01-16 | 読了本review

本日はラノベです

栗原ちひろさん『廃王国の六使徒』 
 世界中の呪いが集まる百塔街。絶世の美貌を誇る青年アレシュは、父の
 遺産の魔香水を操りながら、ただ美と恋を謳歌する日々を送っていた。
 ある日百塔街を浄化しようとする司教が着任する事になり・・・

昔々、魔法で栄えた国が呪いを受けた結果
世界中の呪術師や魔女達の住処となり
教会から敵視される程に歪んだ街となります。

そんな奇怪な街に
とんでもない美貌と父の遺産を受け継いた
アレシュという青年がいました。

アレシュの父は天才的な調香師でしたが
アレシュ自身にはその才は引継がれず
父の遺産の魔香水を操りながら、
ただ美と恋を謳歌する日々を送っていました。

ところがある日、
アレシュは葬儀屋から死体を強奪した
犯人として疑われた為に犯人探しに乗り出します。

街に出たアレシュは
奇跡を起こし続ける神の寵児である新任司教と出会い
彼がこの事件に関わっていると確信します。

しかも新司祭が着任した目的は
人々を改心させてこの街を浄化する事だと知り、

アレシュは街を守るため
魔界から来たメイドと愛玩中毒の魔女とで
「深淵の使徒」を結成して司祭に挑みます。

街を救った「6人」の深淵の使徒と同様、
現世の「5人」は街を救う事が出来るのか

栗原さんのf-Clan文庫の新作は
ゴシックの香り漂うサスペンスアクションファンタジー

イラストがTHZORES柴本さんだったので
オペラシリーズみたいかなとワクワクと手にした1作。

キャラの会話が
意図した駆引きめいたノリの良さとか
天然な外しを狙った外しとか
場の緩急の付け方が上手いですね。

全体的に暗いイメージなのに
テンポよく読めて世界に惹きこまれす

美貌以外才の無いと自覚しながら
奇跡を大盤振る舞いする司祭に戦いを挑むアレシュですが
司祭の側にも彼を見逃せない訳があったのです。

特殊な才があるとはいえ人である使徒達は
かなり苦しい戦いを強いられるのですが

司祭と使徒との戦いに決着が見えたと思った後にも
更なる戦いや意外な黒幕が登場して

「あとがき」の文字を見るまで
本当に最後までハラハラ続きで油断できず
とっても楽しく読ませて頂きました。

アレシュは元々は
体力的にも内面的にも強い人ではありません。

彼が自覚している弱さこそが
街を守る為にと集った仲間達に
ほおっておけないと思わせた理由でしたが

弱さを知っているからこそ
強くありたいと思い強靭な心を育てていき
神の寵児にも対する事が出来たのかな

神の存在が
人にとって必ずしも正義じゃ無いというのも
面白かったです

コレだけでもキレイに完結しているお話ですが
仲間達もとっても個性的な面々でしたので
できたら続刊も期待したいです。

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2012-01-16 | 全員サービス

本日は全プレ本を申し込みました

リンクス9周年記念プレシャスBOOK

小説リンクスの恒例全プレ

雑誌表紙イラストに
作家さんが小説を書くのですが
ショートショートなのでココで終わり

そんなもったいないってお話が多数

雑誌の巻頭特集だと
長編になったりしているのですが
コレもなってるのあるのかな

自分が好きな作家さんじゃないと
そこまでチェックできないな

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