真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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熱い視線の先にいるのは『愛しい眠り』

2013-02-10 | 読了本review

本日は久しぶりにリンクスでレビュー

清白ミユキさん『愛しい眠り』
 勤続麻酔科医である受様が働く病院にアメリカから新たに外科医が配属
 されてきた。外科医として優秀な腕をもつ攻様だが、患者と全く交流を持
 とうとしない姿に反発を覚える受様だが、彼の疵となっている過去を知り…

今回は米国帰りの心臓外科のスペシャリスト外科医と
緊急指定を受ける都立病院勤務の麻酔科医のオフィスラブ

受様は
恩師の麻酔医を手術事故で亡くした事から麻酔医となり
緊急指定病院に勤務しています。

麻酔医は患者と接する機会が多く無いのですが
受様は沢山の患者と接する事をライフワークとしていました

そんな中、受様の病院に一人の医師が転院してきます。

彼は有名な総合病院の次男坊で
アメリカで経験を積んだ心臓外科医であり
今回の攻様になります

攻様は独特な雰囲気のある二枚目ですが
感情の起伏を感じさせない男で

手術室では腕前も患者に対する姿勢も
受様が信頼するに足る人物でしたが

仕事以外の話は無用と思っている様で
誰であっても攻様との会話は続かず
誰に対しても冷めた態度をとっていました

それなのに攻様は
度々攻様からの強い視線を感じていたのです。

実は攻様にはアメリカで
ホストファミリーの子供の手術に関わりながらも
子供を救う事が出来なかった過去があり
患者と関わる事を忌避していたのです。

受様は攻様が負った疵の深さを理解しつつも
患者と信頼し合う事もまた自分達医師が出来る
最善の事だと思っていましたので

攻様が手術を控えていた患者に
信頼される関係を築いて欲しいと嘆願します。

そんな受様に対して
攻様は対価を払えとキスを要求してきて

雑誌掲載作に後日談を加えて
ノベライズされた一冊になります。

大切に思っていた相手を手術で亡くしている2人ですが
受様は患者との関わりを深くし
攻様は患者と関わらない道を選び
2人の考え方は正反対です

受様視点で攻様の放つ熱烈な視線と
受様に好意をよせる少女の存在を上手く絡めて
2人がまとまるまですんなりと読めました

1話完結のお話だと
まとまるまでに比重が置かれていますが
本作は掲載作の他に後日談が3本とたっぷりで
出来カプの苦悩も堪能させて頂き
とっても良かったです

医療関係のお話ですが
駆引きもドロドロしたモノではないので
とても読みやすいお話でした。
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コメント
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