真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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二人を引き裂く人物登場『ただ一人の男5』

2013-02-11 | 読了本review

本日はショコラです

火崎勇さん『ただ一人の男5』
 幼い頃のトラウマから人間を『もの』としか見られなくなった受様。
 しかし元極道の攻様と結ばれて以来、徐々に感情を取り戻し平穏
 な日々を送っていた。そんな二人の前に受様の従弟が現れて…

本シリーズは元ヤクザで不動産会社社長兼ホテルオーナーと
過去の事件で感情の起伏が少ないバーテンダーのお話ですが
本巻は雑誌掲載作に書下ろしを加えた待望のシリーズ新刊5巻

「発売日」が発発表されてからは待ちに待って新刊ですが
もう期待以上に楽しませて頂きました

時系列順だと4巻の本編と書き下ろしの間に入る
短編を2本収録しています。

受様は元ヤクザながら
今ではホテルオーナーにまで転身した攻様との暮らしで
すこしづつ人としの感情を取り戻していました。

そんなある日、
受様の従兄が仕事で上京するので
受様の部屋に泊めて欲しいと連絡してきます。

従兄の依頼は受様の暮らしを心配しての事とはいえ
彼に攻様との関係を上手く説明できる自信が有りません

そんな受様に
攻様は一人暮らしを装う部屋を用意してくれ
受様は従兄の様子を見つつ対策を立てようとするのですが

受様に対しては自制のきかない攻様は
受様の思惑を無視してわざとらしく受様の従兄に接近します。

対して受様の従兄がとった行動とは

恋人になってからのお話では
二人の仲を裂く存在が現れ一波乱が鉄板な展開ですが

横恋慕ではなく
それぞれに近しい人物が現れて二人の仲を反対するのか
という展開は有りそうでなかなかないでした。

本作は雑誌掲載作が受様の身内である従兄、
書下ろしは攻様の学生時代の友人が
攻様との間を引き離すかもしれない人として登場します。

敵対する者の登場には二人で対抗する事が出来ますが
自分よりも相手に近しい人物だった場合
一人で立ち向かわなければならないかもってキツイです

二人の存在に対して
攻様との関係を守ろうとする事で
受様が細やかな機微を見せるようになっていて
ハラハラしつつも最後まで楽しませて頂きました

攻様的にはまだまだ感情不足なのかもですが
それは今後のシリーズ新作で
より磨かれていくだろうなと期待しております
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