真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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大切だからこそ『花喰いの獣 2』

2013-04-20 | 読了本review

本日はショコラで

火崎勇さん『花喰いの獣 2』
 高嶺の花と思っていた精神カウンセラーの受様と恋人同士になった
 元極道でラーメン屋店主の攻様。だがどうしても一歩引いた態度を取
 ってしまう攻様に受様は同居話を持ちかけた事から仲たがいして・・・

本作は組の解散でラーメン屋店主となる元ヤクザと
攻様に好意を持っている精神カウンセラーの続刊

攻様は元ヤクザのラーメン店店主。

組長のツレである青年の主治医をしている
精神カウンセラーである受様と付合っていますが

極道の世界に生きてきた攻様には
受様は出会った時から高嶺の花過ぎてどうしても
自分からは積極的に関われません

受様の前では
どこまでもヘタレな攻様なのです

その上
受様の持ちかけた同居話を一刀両断して
温厚な受様を怒らせてしまいます。

臆病なのはいつもあなただ。
俺との恋に罪悪感を感じているのも。

去り際の受様の言葉は
攻様の痛いところを突きまくりで
反省した攻様は
自分から歩み寄ろうとしますが

受様に別れを切り出されてしまうのです

果たして受様の真意はどこに

良くも悪くも頑固な攻様は
なかなか自分の意思を曲げません

けっこう受様も策士さんなので
負けずに次の作を繰り出すだろうと思ったら
あっさり別れを切り出された上

受様の友人で元恋人だと言う男まで出てきて
攻様は失恋決定とクダまいちゃうのですよ。

まぁ、コレだけだったら
攻様は単なるヘタレ親父で終わるとこですが
2人の仲を心配した組長カプの一喝で
受様の話の矛盾に気づきます

そして受様がなぜ別れを切りだしたのか
その真相に迫っていくと

前巻で攻様が見せたヤクザな本質も
存分に堪能できる展開になっていき
受様の真意が判って丸く収まるまで
たいへん楽しく読めました

書き下ろし短編と
初版鋏み込みのペーパーでも男前なのは受様
このカプにはこのスタンスがBESTなのかな。
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コメント
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