あまのじゅく
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<article class="post-3367 post type-post status-publish format-standard hentry category-ft category-news tag-gpif tag-210 tag-212" id="post-3367"></article><header class="entry-header"></header>【FT解説】 安倍一派が狙う日本の年金資産
安倍一派は、株価を持ち上げるために、国民の年金資産に手を突っ込んで、株式市場に投入することを画策しているようだ。このFT紙記事の通り、厚生年金と国民年金の積立金を運用している機関 (GPIF) に、運用資産の国債を売って株式を買うよう圧力をかけている。GPIF 理事長の三谷氏が、今のところこれに抵抗しているようだ。
GPIF の運用資産は124兆円あるので、この1%を国債から株式に振り向けるだけで、約1兆円が株式市場に投入されることになる。アベノミクスの正体が、人工的な株価吊り上げであることがよく分かる話だ。
注意すべき点として、この動きには海外ファンド勢も絡んでいるようだ。下記関連記事の金融庁提言を見ると、次のような文言がある (資料の7ページ): 「GPIF等の運用対象の拡大にあたっては、例えば、日本政策投資銀行(DBJ)のノウハウを活用した海外年金ファンドとの共同投資が有効である。」
郵政民営化の時と似た、国富売り渡しの匂いが漂ってくる。気をつけないと、日本国民の虎の子の財産を火事場泥棒されますぞ。
◆ 2014年2月17日付 フィナンシャル・タイムズ (紙媒体)
「日本の年金資産 ポートフォリオ組み替えを拒否」
- 年金積立管理運用独立行政法人 (GPIF) 理事長の三谷隆博氏は、債券中心の資産構成を組み替えて株式投資比率を引き上げるよう求める政府の圧力に対して、強く反発した。GPIF を株価押し上げの道具として使うべきではないと述べた。
- GPIF は、厚生年金と国民年金の積立金を管理・運用 (運用資産総額 124兆円)。国内債券比率は約60%。
- 安倍晋三は 2012年12月の首相就任以来、GPIF にもっと株式を買わせる可能性をちらつかせて、投資家に日本株式市場への投資を増やすよう促してきた。
- 昨年11月には、安倍自身が人選をした有識者会議 (座長: 伊藤隆敏東大教授) が、債券から株式に資産を組み替えるよう、GPIF に提言。12月には金融庁報告書がこれを支持して、直ちに着手するよう提言。国内債券比率を現在の約60%から、最大で35%まで下げることを推奨。
- 安倍は、今年1月のダボス会議の場で、「日本の資産運用も大きく変わるだろう。GPIF はポートフォリオの見直しを始め、フォワード・ルッキングな改革を行う」 と GPIF 改革に言及した。その2日後には、自民党議員の塩崎恭久が GPIF の組織改革を進める法案を今国会に提出する意向を示した。
- 安倍は株価浮揚を重視してきた。昨年末には日本の首相として初めて、東証の大納会で鐘を鳴らした。
(ご参考) FT電子版の記事はこちらです。コンテンツは購読者限定です
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3d3a32a6-92ec-11e3-b07c-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz2tqH8i9VF
(以下、関連記事)
◇ 平成25年 (2013年) 12月13日 金融・資本市場活性化有識者会合
「金融・資本市場活性化に向けての提言」
http://www.fsa.go.jp/singi/kasseika/20131213/01.pdf
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◇ 2014年1月24日付 ブルームバーグ
「自民党の塩崎氏:GPIF 改革法案、今国会での提出を検討」
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MZSQTE6S973C01.html
◇ 2013年12月12日付 ブルームバーグ
「GPIF は国内債比率の早期引き下げを-伊藤教授に厚労省も同意 (2) 」 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MXOE1O6KLVR801.html
◇ 2013年11月21日付 ブルームバーグ
「GPIF の国内債偏重『危険』、新リスク資産検討を-有識者会議」
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MWJUGA6TTDSY01.html
◇ 平成25年 (2013年) 11月
「公的準公的資金の運用・リスク管理等の高度化等に関する有識者会議 報告書」 http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/koutekisikin_unyourisk/houkoku/h251120.pdf
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